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愛と優しさに包まれて   作者: 菜須よつ葉
全校音楽会
31/152

先輩

『落ち着いたかな? 大丈夫?』


声を掛けてくれる先輩。


(あっ、・・・この先輩、もしかして・・・)


声を掛けられて、私が先輩のジャケットを握りしめているのに気付いた。


『あっ、ごめんなさい先輩』


『ん? どうしてあやまるの?』


先輩が私に、問いかける。


『えっ、だって・・ジャケット握りしめてたから先輩、授業が』


『俺、こんな可愛い1年生に頼られてたんだよ先輩として放っておけなかったし、男としては嬉しかったよ』


先輩が私に話してくれる。


『ありがとうございました』


まずお礼を伝えて、私が疑問に思っている事を聞いてみることにした。







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