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本当の優しさ
その本当の気遣いは、手紙と一緒に、はさみやカッターナイフなど刃物が一緒に入っていたから、それを私に気づかせないようにしてくれていた。 クラスメイトの連携プレーだった。
ここでもクラス一致団結でした。
『美桜、保健室行こうぜ』
私を教室から連れ出してくれた遥翔くん。
廊下を遥翔くんに支えてもらいながら歩いていたら他クラスの悪口が、また始まった。
『7組のうぜー女が、またうぜーことしとる』
『今日は雪村じゃねーじゃん ブスだから振られたんじゃね』
『ピアノしか、できんくせに』
『・・・・・・・・』
『美桜、気にすんな。7組の俺等は誰一人、そんなこと思っていない。俺は美桜を支えるから、何も心配すんな』
遥翔くんが声を掛けてくれた。