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始まった誹謗中傷
ここからイジメ要素が書かれています。
苦手な方は、お戻り下さい。
各パートに別れて、自分のパートをしっかり覚えることから始めました。
真田さんが、女子パートを担当、佐伯くんが男子の低音パートを担当、私は男子の高音パートを担当することになりました。3日間、朝練と授業後を使い、しっかり覚えることができた。
一週間ほど過ぎた頃には、合唱らしくなってきた。
そんなある日・・・
音楽室から教室にみんなで帰る廊下で
『うわっ、勉強しか脳がないと思ってたクラスが、マジで合唱やってんじゃん』
って声が聞こえた。私の肩が少し震えたのを見逃さなかった遥翔くんが
『美桜、行こうぜ』
と言って、私の肩をぽんぽんってして笑顔を見せてくれた。
他クラスからの悪口は、クラスのほとんどの子が聞いていたけど
誰ひとり相手にしなかった。
それが気に入らなかったのか
ますますエスカレートしていくことに・・・。