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愛と優しさに包まれて   作者: 菜須よつ葉
全校音楽会
135/152

二度目の舞台

挿絵(By みてみん)


『高瀬、美桜ちゃんと表彰受けてこい』


池田先生が言う。


『はい』と言って幸也先輩は、1年7組にいた私を迎えに来てくれました。


『美桜 ありがとう ほら おいで』


と、手を差し出してくれた。


『えっ?』


泣きながら先輩を見つめる私。


『池田先生が、美桜ともらって来いってさ』


幸也先輩が言う。 2年7年を見ると先輩方が


うん。って頷いてくれている。 池田先生は、早く行け


とばかりに、シッ シッと手を振っていた。


幸也先輩はエスコートしながら舞台へと連れて行ってくれて舞台に上る前に、涙を拭いてくれた。


『後から、俺の胸で、思いっきり泣いてもいいよ』


と、言う幸也先輩。


『もう、後になったら涙でません』


という私に、幸也先輩は


『いやぁ~、美桜だからなぁ・・・』


と、笑って舞台へ上がった。



金賞受賞の時、私がもらって良いのか躊躇っていたら客席から2年7組の先輩達が


『美桜 クラスの一員なんだから代表してもらってきて』


と、声がかかった。


校長先生も


『ご苦労様だったね。君の伴奏は素晴らしかったよ。来年も期待しているよ』


と、言ってくださった。 本来なら蓮先輩が受け取っていたであろうトロフィーなので席に戻ったら、真っ先に蓮先輩に渡そうと思っている。


幸也先輩が『美桜 ご苦労様』と、言ってくれた。


嬉しくてまた涙が溢れてきた。




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