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愛と優しさに包まれて   作者: 菜須よつ葉
全校音楽会
132/152

誘導尋問

挿絵(By みてみん)


『美桜 一人で弾くなんてしないよな?』


幸也先輩の質問に何の疑いも無く素直に応える


『うん。 あっ、言っちゃった』


焦る私。


『美桜ちゃ~ん 誘導尋問に引っかからないで!!』


蓮先輩が、私に懇願した様に話す。


『何で蓮が美桜と仲良くしてるの?』


幸也先輩の意地悪なツッコミが入る。


『えっ? 伴奏者同士?!』


と、蓮先輩。


『お前伴奏者じゃなく怪我人じゃね?』


悠斗先輩の痛いツッコミが入る。


『もう、おしまいです。 さぁ、行きますよ!!』


と、自分で何とか場を纏めてみる私。



クラスの席に戻ると 池田先生が嬉しそうに出迎えてくれた。


『今日の合唱 今までの中で一番良かったよ。感動した。 美桜ちゃん伴奏完璧だった ありがとう。後は、結果を待とう』


と、池田先生が先輩達と私を褒めてくれた。


『池田先生、俺は?』


幸也先輩が、ふざけて聞いている。


『あ?あー いつも通り』


さらっと流しているが、嬉しそうな池田先生。


『えー 酷くない?』


って幸也先輩。皆が大笑いしている。歌い終わってリラックスしている先輩達。 ここの一員になれたこと、本当に嬉しく思う。



3年生の部が終わり、いよいよ結果発表。

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