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幸也先輩
幸也先輩もすぐ私の横に並び
『美桜! 置いてかないで寂しいから…』
と珍しく甘えたことを言う幸也先輩。
『ごめんなさい。悠斗先輩と2人で楽しそうだったから。ふふっ、お邪魔しちゃいけない気がして、そしたら蓮先輩が迎えに来てくれたから行っちゃいました』
私が、楽しそうに伝えるから幸也先輩が、私の頭をポンポンしながら、悪い子なんだからぁ。って笑っていた。そして真剣な表情になって
『美桜 今日は楽しもうな。美桜が伴奏をしてくれるの指揮できてスゲー嬉しいと思ってる。 美桜 ありがとう俺等の伴奏申し出てくれてそして引き受けてくれて感謝してる』
幸也先輩の言葉が心に響き、涙が溢れてきてしまっていたら幸也先輩が、美桜って呟いて幸也先輩の胸の中にすっぽりおさまっていた。
『美桜、泣くのは金賞もらってからだよ。って俺が泣かせちゃったんだけどな。 美桜これからも支えるからだから、泣き止んで……』
幸也先輩が、優しく語りかけてくれた。