122/152
蓮先輩の優しさ
『美桜ちゃん、そんな2人放おって置いてこっちおいで』
と、蓮先輩が声をかけてくれた。
『はい』
と、言って蓮先輩の所へ行く私。
『美桜ちゃん、今日は楽しもうね。伴奏本当にありがとうクラスが団結したよ。美桜ちゃんのおかげだね』
蓮先輩が声をかけてくれる。
『蓮先輩 本当は先輩が弾きたかったでしょ?辛くない?』
心に引っかかっていた事を聞いてみる。
『うん?全然大丈夫。みんなと一緒に歌えるしね。それに、このクラスは俺しか弾ける人いなかったから決まっただけで、美桜ちゃんみたいに伴奏したい。ってはじめから無かったんだよ。どういう形であれ合唱コンクールに参加できた。美桜ちゃんのおかげで後ろめたい気持ちも無くなったしね。本当に美桜ちゃんには、感謝しか無いよ。俺は』
蓮先輩が教えてくれた心の中の声。
『そっか。蓮先輩ありがとうございます。少し気になってたから・・・』
そう言うと
『そんなこと、もっと早く伝えれば良かったね。辛い思いもさせちゃったし俺のことまで・・・ごめんな 美桜ちゃん』
蓮先輩が私にくれた言葉たち。