先輩たちの会話
『仕方ねーな 美桜だからな』
『そうだな。俺が何とかしないといけないんだな』
と、悠斗先輩が言うと
『えっ? 俺でしょ』
幸也先輩が、言い返す。
『・・・ってかクラスのアイツってこと無いよなぁ』
悠斗先輩がつぶやく。
『アイツって? 指揮者の雪村か?』
『じゃなくって、もう一人の・・・』
悠斗先輩、名前が出ないらしい。
『お~ いたな。 いかにも美桜の事、あからさまに守ってる奴』
『そうそう』
悠斗先輩が、頷く。
『悠斗と同じで、片思いだろ』
幸也先輩が、笑う。
『えっ? なんで!! お前もそうだろ』
悠斗先輩反撃に出る。
『俺? 指揮者と伴奏者は、一心同体だから相思相愛だからな(笑)』
悠斗先輩と幸也先輩が、何やら盛り上がっている時
『先輩達、緊張してるんですか?』
思わず聞いてしまった私。
『えっ、どうして?』
幸也先輩が、不思議そうな顔で私を見つめる。
『だって、先輩達テンション高いんだもん』
自信満々に言う私。
『ふっ、あははは・・美桜ちゃん』
『ふふっ、美桜・・あははは・・』
悠斗先輩と幸也先輩が、私の一言で爆笑している。変な先輩達。
私の頭の上にはたくさんの『?』がふわふわ飛んでいた。
先輩達、やっぱり緊張してるんだ。 ふふっ。
と、独り勘違いをしている美桜
真実を知る日は、来るのであろうか・・・。
(・・心配になってきたよつ葉(笑))