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病院 3

『でも・・』


ためらってしまう私。甘えてしまっても良いのだろうか?


治療しないといけないと思うのは、足首の状態が良くないって


わかっているから。


痛みが増してきていて、歩くと激痛が走るから。


このままご厚意に甘えても・・。と迷っていると


私の足首を、ちらっと見て、庇っている状態を見ている気がした瞬間


『今、無理したらダメだ。病院連れて行くよ。ちょっと我慢して・・』


と言われたと同時に、浮遊感に襲われた。


『えぇ?』


焦る私に


『親父?』


こちらも驚いている今堀くん


『朝から湿布だけで放置した上に、歩きまわったんじゃないのかな? 靴も履いているの辛いでしょ』


ちらっと見ただけで、私のことを言い当てた今堀くんのお父さん


『凄っ!!』


感心していた時・・


『美桜、診察してもらいなよ。このまま電車で帰るつもりだったでしょ?』


恵が心配をしてくれていた。


『きゃぁ~~ お姫様抱っこだぁぁぁぁぁぁ』


興奮気味でテンションが高い彩花。



もう、この状態で逃げるなんてできないし正直、これ以上歩くの辛いって思っていたから


『ご迷惑おかけして申し訳ありません。よろしくお願いします』


『それじゃあ、クリニックの方に行くね』


と言って下さって、停めてあった車に乗せていただいた。


彩花と恵にバイバイっと言って手を振って別れた。


今堀くんも、すぐに車に乗ってきた。


『お前も乗るのか?』


今堀くんのお父さんが、尋ねました。


『えっ? 何? なんで・・。』


驚く今堀くん。


『冗談だ』


お父さんが言いました。


思わず、くすっと笑ってしまった私。


『緊張は解けたかな?』


今堀くんのお父さんが、緊張と遠慮で強張っていた私に機転を利かせて笑わせてくれる場面を作ってくれました。



お父さんに感謝です。






治療をしていただき、数週間かかってしまいましたが無事


初の捻挫は完治しました。






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