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練習
ピアノの前に立ち、深呼吸をして座って鍵盤に指をのせる。
幸也先輩の指揮を待つ。
私と幸也先輩の2人の練習になった。
池田先生は、悠斗先輩に歌ってもいいぞって言っていた。
1人じゃ、嫌ですよ。ときっぱり断っていた悠斗先輩。
『美桜ちゃんの伴奏、独り占めだぞ 歌っとけ』
『そんな独り占めは、要らないです。美桜ちゃん本人なら、考えます』
『お前も、言うねぇ・・』
池田先生と悠斗先輩が盛り上がりすぎていて幸也先輩が、2人を睨んでいる。
『・・・・・・』
『・・・・・・』
『『すみませんでした』』
二人して、幸也先輩に謝る。