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男性陣の密談?
『内藤先生、当たり前じゃないですか。 今更、何を言ってるんですか? それくらい知ってますよ。小学生じゃ、あるまいし』
言葉を返す、幸也先輩。
『いや、分かってるようには見えんぞ』
内藤先生が、笑いながら言う。
『いやいや、それを言うなら池田先生も俺等と変わりませんよ』
悠斗先輩が、反論する。
『そーかぁ? 池田先生そんなことないだろ?』
男性陣3人盛り上がる。
音楽室に着く少し前に池田先生合流。
(なんで、みんなしてついて来るの?)
『美桜ちゃん、無理しちゃダメだよ。1日くらい休んだって美桜ちゃんのピアノの腕は、俺が認めているから心配ないよ。 不安にならなくても大丈夫』
池田先生が、先輩達から奪うように私を自分の腕の中へ閉じ込めて話をしてきた。
それを見ていた先輩達は、内藤先生に
『ほらね。過保護って言うなら、一番酷いの池田先生ですよ!!』
悠斗先輩が、笑いながら伝えた。
『・・・・・・』
呆れる内藤先生。