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愛と優しさに包まれて   作者: 菜須よつ葉
全校音楽会
104/152

美桜の頑張り

『美桜ちゃん? どうした?』


悠斗先輩が声をかけてくれる。


『悠斗先輩、音楽室付き合って。一度、弾いておきたい。先輩が抱きしめてくれたからたぶん、もう大丈夫だから。もし、ダメだったらもう一度ギュッとして・・・』


と、悠斗先輩の胸の中で、自分の今の精一杯で話した。


『うん。わかった』


悠斗先輩。


内藤先生も一緒に行くことを条件に許可が出た。


移動しようとしてた所に、幸也先輩が教室に戻ってきた。


『どうした?』


幸也先輩が心配をしてくれる。


『一度、先輩達の曲を弾いておきたいの。今から音楽室へ行くんですけど、幸也先輩、指揮してくれませんか?』


お願いしてみる。



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