初戦闘 『壁』vs『冒険者』
ノリと勢いが大事なの
はい!3日経ちました
どうやら動けるらしいです!
そして、ダンジョン壁なのでダンジョンの一部として、情報を得られることも発見しました
《第1層、冒険者の侵入を確認》
《解析完了ーー人族Lv 23・職業 盗賊》
《同じく完了ー人族Lv 41・職業 剣士》
《同じく完了ー獣人族Lv 15・職業 暗殺者》
《同じく完了ーエルフ族Lv 42・弓術士》
《危険度C》
《各員配置につけ。繰り返す各員配置につけ》
あ、冒険者?!
1層に?
今俺は3階層にいます
どうするかって?決まってんじゃん!レベリングにいくんだよ
『転移/ダンジョン2階層』
ーーーーーーゴゴゴゴ!!!
《テ《テ《テ《テッ《テ《テッテレー♪レベルが上昇《テ《《《テッテレー♪レベルが上昇した》》》》》》》》》
「うるせえぇぇぇぇ!!!」
俺はダンジョンを駆け抜けていた
冒険者のせいにして、ゴブリンやオークを轢き殺していた
《報告:ダンジョン2階層全滅しました》
ふー、一汗かいたぜ
味方であるはずのMOB達をあらかた……全部経験値にした俺は壁になった
いや元から壁なのだが…
本命をやりますか!
冒険者を壁と壁で潰しちゃうよぉ〜!
◇◆◇◆
冒険者達は難なく一階を突破すると二階に降りてきていた
リーダー剣士 ランドは、眉を顰めた
「なぁ、さっきから一体も敵がいないのはおかしくないか?」
「俺にはワカンねぇよ。盗賊だしな。罠と女以外わかんねえわ!わはははは」
「ねぇ、暗殺者だし、獣人のグレンならわかるんじゃないかしら?」
「ああ、オレはあんたらと違ってレベルは低いが技術は確かだからな。
それでだが、二階層はうっすら血の匂いがする。おそらく倒された魔物共がダンジョンに吸収されたんだろうな」
「なるほど、じゃ俺たちの前のやつらが倒し…」
ーーゴウ”!!ズンッッ!!!!
「なんだ?!全員戦闘準備!」
「お、おい……ザールがいねぇ!何処いったあいつ!」
「裏切ったか?!」
「え?嘘……はめられたってこと?!」
不気味な音がした後、瞬時にして消えた盗賊のザールに疑いがかかる
「なにもいないぞ?」
「とりあえず、戻るか…」
「そうしましょ」「「え?」」
来た道を帰ろうと後ろを向いた冒険者達……あったのは壁だった
ーーーーーーーーゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!ガリガリガリ!
ものすごい速度で迫る壁
獣人族のグレンは、レベルが低かった為に巻き込まれて爆散した……
「おいっっ!逃げるぞ!」
「え……あ、」
エルフの女、リリアを連れ人族の剣士ランドは走り出した
「ウワァァァァ!!!!走れ走れ走れ!」
「わかってる!」
目の前に現れる階段
ただのダンジョンの階段が神の救いに見えた瞬間だった
◇◆◇◆
階段を登っていく冒険者を見ながら俺は3階層に転移し、元の壁に戻った
え?転移して1階で殺さなかった訳?
エルフが、かわえかったから
うん、それだけ
にしても大収穫!
雑魚掃除で10レベルup
冒険者圧殺で16レベルup
つまり、初めての戦闘は俺の勝ちだな
◇◆◇◆
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ステータス
名前
種族 ダンジョンの壁
Lv 1→26 new
職業 移動壁 new
スキル
魔法スキル〉 《魔力感知》
隠しスキル〉《言語理解”全”》
伝説級スキル〉《何処でも転移 》《殺戮強化》new
ユニークスキル〉《進化》《加速》new
称号 転生者 移動する壁 new 反逆者 new
世界間移動特典 魂魄強化
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職業進化
壁→移動壁
●移動可能な壁
●敵を轢き殺す、または敵を圧殺する
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伝説級スキル〉《殺戮強化》
連続で殺せば殺すほど威力とスピードが上昇する
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ユニークスキル〉《加速》
1.2倍加速することが出来る
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称号 移動する壁
ダンジョン内で初めて動いた壁に贈られる称号
ダンジョン公式
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称号 反逆者
ダンジョン内の味方を殺戮したものに贈られる称号
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うんうん…そうですよ
働きなさい