神様、寝ぼ助勇者を異世界に送り出す
壁勇者誕生までの神視点です!
俺はこの世界と他の世界をつなぐ入り口を管理する神だ
勇者召喚やら、転生やらもろもろ、適当に要望を聞いて、適当に能力を与えて、適当に説明するだけの簡単な仕事さ!
どいつもこいつも、俺tueeee、私kawaeeeeeしたいなんて糞みたいな要望出しやがって
まぁ、今説明してる奴は違う感じだが、
「おーい?きいてる?ねてんのか?」
「……うーん、きいてるよーzzZ」
聞いてるって事でいいや
「君異世界に召喚されるんだけどどんな能力が欲しい?」
「なんでもいいー」
それじゃあ困るんだよ!
「じゃあ、お兄さんが決めちゃうよ?」
「お願いー…眠いあと2時間 ね…s…て……zzZ」
寝坊助君には隠れスキル言語理解と
特別に伝説級スキル「転移」と言うものを与えてあげた
このスキル、ただの転移じゃない
普通、転移のスキルは、一度行ったことのある場所または、正確な位置と風景がわかる場所でないと使用することが出来ない
しかし!この転移は、行きたいところに行ける神チート能力なのだ!
彼のステータスはこうだ
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ステータス
名前 ーー
職業 勇者
種族 人族
伝説級スキル 《何処でも転移》
隠れスキル 《言語理解”全”》
ユニークスキル《進化》
世界間移動特典 魂魄強化
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名前がない?
名前!が!ない!
おかしい!どうなっていやがる
《解析中……》
《警告:能力の入れ過ぎです》
《警告:名前が消滅しました》
《警告:過剰な能力により、魂が破損しています》
《破損した魂を強化しました》
《世界移動特典を入手しました》
《過剰なステータスを隠蔽しました》
《警告:名前に関する情報が復元出来ませんでした》
やっべー、なかったことにしてさっさと送り出すか!
《転送します》
転送後、しばらく起き上がらなかった彼は彼は少し目が覚めたのか、キョロキョロし始めた
「よかったぜ。一時はどうなることかと…」
『ふははは、愚かな人間共よ…あの忌々しい勇者の封印から解放したことに礼をいうぞ!うむ……あー、それらしい言葉が思いつかないわ…笑』
おいおいおい!?なに言ってんだあいつ!?
言語理解あるから通じちゃうよ!
ん?
画面が切り替わったな
転移して逃げたのか……
んん?また変わったぞ。
また、また、また!
って今度はダンジョンかよ!
『転移転移転移転移転移転移』
やめろ!やめろ!めり込んだら死ぬ!
『転移転移転移転移転移転移』
おいおい!なにやってんだあいつ!
『転移転移転移転移転ィ……!!!!』
ーーーーグジャ‼︎プシュッ!!
あ、死んだ
《記録を更新しました。
一位 01:04:56
二位 05:26:23
三位 09:55:12 》
ぶっちぎりやんけ!
っていうか魂が戻ってこないぞ?
どうなってんだ?
ゴースト化したか?
ん?壁に反応あり?
《解析の結果、壁に転生を確認しました》
壁に転生……?
か…壁に…
ぷっ!
ははははは!
やべぇ!きゃはははは!ひぃひぃ苦しい!
期待以上!
壁の癖に勇者とか笑
ははははははははははははははは!笑