表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
暑いヨル  作者: ゆっくん
1/1

あの頃へ

花火の音を聞いた。

ドンドン、もの凄い音がしたので、僕は抑えきれない衝動によって、窓を思いっきり開ける。

夜空の澄んだ空気と風と共に、ピューッと大きく舞う花火を見る。

ドカン!

感激だった。

僕は何もかも叶えられなかった。


彼女の顔、身体、考えていることを思い浮かべてみる。

あの日以来、アイツはどう変わったのだろう。


それは、斎藤未来が上京する前のこと。


過去のあの時間において、アイツがいなければ、あの空間は無であったも当然だし、アイツがいたからこそ

今アイツを思い出す自分がいるのだ。


精一杯恋愛を楽しんだ

かけがえのない時間。

それは、俺たちが大学一年だった頃の話だ。


大学一年。

入ったのが滑り止めの大学で不満なやつもいるのかも知れないが、

自分は無事そこそこの大学へ入学することができた。


桜の花びらが感動的で、毎日勉強した成果が出たのだなと、改めて実感する、暖かくなってきた春の日、自分は登校する。


やった・・

大学生になった!

その実感は、K像を見たら沸き起こって、それをみた途端に涙が溢れ出した。

受験を勝ち抜いたからだ。


その泣き顔を側を歩く人々に見られぬよう、

そっとスーツの袖で

涙を拭い、

早足で

入学式が行われる

付属体育館に向かった。

その体育館にたどり着き、僕の頬は赤く染まった。アイツがいたのだ。


それは、中学の同級だった。


高校からは別々になってしまったはものの

その頃も自分はアイツのことは忘れられず、

あの頃告白出来なかったという未練が残っていた。


そのあいつが

今ここにいるのだ。


この大学に入り、

4年間を少なからず近い距離感で共にするのだ。

そうイメージすると

自分の胸がかなり熱くなってきた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ