プロローグ
初めまして、そしてお久しぶりです。白さんです。前も一次に挑戦しようとしていましたが、まだ力不足で、設定などが全く作れませんでした。
ですが今回は違います。今回はしっかりと設定を作り、色んな先生方のご協力の下、この作品を作ることを決定しました。
長くなりましたが、これからもどうかよろしくお願いします!!
清暦1900年大陸は突如の海面の上昇により水没の危機が迫っていた。その危機に対し、この世界に二つの異能の力が生まれ、協力しあい大陸を奇跡の如く天へと浮遊させ人類は危機を逃れた。
だが、その反動で密接していた大陸は離れ、逆に離れていた大陸は他の大陸と一つになった。やがて無数にあった大陸は二つとなり、世界は双方に分かれた。
互いに協力していた異能の力も双方の大陸に留まり、その力は大陸全土に広まって行った。
先人達は、間違った力の行使を防ぐため、そして正しい力の使い方を学ばせる為に学園を設立した。
清暦2001年
此処は“龍翔学院”。二つの力の一つ“動書術”という力を学ばせる為に100年前に設立された、日本にしか存在しない学園だ。その龍翔学院の校長室にて、二人の男性が向かい合い、正座をしている。
片や白髪の目立つ初老の男性。片や、墨の様に真っ黒な髪を肩まで伸ばし、白い胴着に黒い袴。そして腰に青い帯を巻いている青年が居る。この服は日本に存在し、和を強く取り入れた設立時代から継がれた制服だ。
「今日で君の期限は終わりだ、本当にご苦労様だったね。これで明日から学院へ戻れるよ。ただし一年生からの始めになるけどね。まあ君にとっては一年生の授業は退屈になるだろうね」
「はい、覚悟してます。校長、この度は大変ご迷惑お掛けしました」
黒い髪を揺らしながら、十文字 一は深々と頭を下げる。
「頭を上げてくれ、迷惑だなんて微塵たりとも思っていない、寧ろ感謝しているんだからね。そういえば明日は入学式、どんな生徒が入ってくるか楽しみだ。君も出るかい?入学式」
「ははっ…冗談言わないでくださいよ。おっと、俺はそろそろ準備に戻るんで。学長これで失礼します」
「ああ、それじゃあ頑張るんだよ」
一は立ち上がり、一礼。そして校長室を出て行った。学長も立ち上がり、窓から外を覗く。
「いい天気だ」
空は青く澄んでおり、雲ひとつ無い。校長は明日もこのような天気であれば良いな。と願っていた。
清暦“2001年”4月1日
物語は始まる。
一応、この作品は学園バトルの形式でやっていきます。動書術という私の考えた力は、次回以降説明していきますのでご了承ください。