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016 決着


 ユニークスキル、それは生まれながらに持つスキル。

 普通の魔術は後天的に獲得することができるが、ユニークスキルは先天的にしか獲得することができない。


 その上、ユニークスキルを所持しているものは百万分の一にも満たない。

 ユニークスキルを使うと見た目が変わり、発動者に圧倒的有利な領域が開かれる。


「ハハッ__どうした?神々しくて鳴き声も発せられないか?」


 ユニークスキル 覚醒。その名の通り普段のステータスと比較できないほど能力か上昇する。


 指一つ動かすだけでも風が吹き、視界に入るだけでも恐怖で動けなくなる、絶対的強者の風格を発する。


 頭には2連の天使の輪が浮き、左目には雫型のマークが血のように眉の下から連なり、右目には下の方に菱形が2個横に刻まれている。


 普段は飛行時にしか出さない純白の翼は6つに増え、そのうちの1つはノエルの口元を妖艶に隠している。


 この姿になった時に自動的に開かれる領域はノエルを神のように照らしつけ、何処から現れたか分からない王座にノエルは足を組んで座っていた。


「この領域内では俺が頂点、俺が神。ひれ伏せ愚物」

『ヴォ__ッ__ォォ?!』


「ほぅ__俺の視界に入ったのに声を発するか」


 ミノタウロスは感じた。圧倒的強者の風格を、尋常じゃないほどの殺意を。


「娯楽はここからだ、せいぜい楽しませよ」


 ノエルが手を突き上げると、8本の光の槍のようなものが現れる。


『滅せ』


 それらは一斉にミノタウロスがいる方向に向き、ノエルの合図により一斉に放たれた。


「丁度いい、この姿になることは少ないからな。普段使えない技を試させろ、そして俺を楽しませろ」


 こいつは自動で動くようになっているが__俺が操作するか。そちらの方が楽しそうだ。

 最初の2本はミノタウロスの前で爆発し少しのダメージと、砂埃を起こし視界を悪くする。

 そこから他3本を砂埃の中を通ってミノタウロスに攻撃。


『ゥ゙ヴ__ヴォォォォ!!!』


 2本的中。1本は外したか。まぁいい、あいつの腕を貫通させた。あの腕はもう使えない。


「どうだ?超再生があってもまだ槍が刺さったままじゃ再生できないだろ?」


 ミノタウロスが腕に刺さった槍を掴み力む。


「あ、それ引き抜かない方がいいぜ」


 ミノタウロスが槍を引き抜いた瞬間、あたりに轟音が響き渡った。


「爆発するからな」


 腕を貫通してるせいで超再生は無意味。

 いつもすぐ再生しているミノタウロスにとっては、普段感じることのない激痛が伴う。

 だからと引き抜けば、まだ回復しきってない傷口の近くで大爆発が起きる。


 さぁ、お前(ミノタウロス)はどちらを選ぶ?

 ずっと伴う激痛か、傷口を抉る大爆発か。


「……痛みに耐えるか」


 ミノタウロスは槍の刺しっぱなしを選んだ。


「ちなみにそれ」


 ノエルが槍を指さすと、まだ抜いていない槍が爆発した。


「自由自在に爆発させることが可能だ」


 不意打ちの激痛は辛いだろ?と天使のような見た目をした悪魔が、大層楽しそうに笑う。


「あぁ、あと3本残ってるな。お前にやるよ」


 3本の槍は同時に勢い良く同時に放たれる。

 ミノタウロスは今度はしてやられまいと華麗に避けるが、避けたはずの槍は引き返して、ミノタウロスの心臓、肺、腹を貫いた。


「残念、そいつらは追跡型だ」


 パチンッ__ノエルが指を鳴らすと、3本の槍は同時に爆発した。

 刹那、ミノタウロスの猛々しい雄叫びが、辺りを包み込む。

 ミノタウロスが膝から崩れ落ちる。



 あれだけ強かったミノタウロスが起き上がることは、もうなかった。


 先週更新できなかった分も含めて今日は2話更新しました。

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