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017 嫌な予感

「ユニークスキル "覚醒" 解除」


 この一言で前の姿に戻った途端に腹の底から我慢出来ないほどの吐き気が込み上げてくる。


「ッ__ハァッ、ハァッ、!」


 ユニークスキルは強いが魔力の消費が半端ねぇ__。

 立つこともできなくて、その場に倒れ込む。ダンジョンのひんやりとした地面が心地よい。


 アリスはこれよりもずっと下の階まで落ちて、生きているかもわからねぇ。俺は魔力切れで、こんな危険なダンジョンの中で瀕死。

 はぁ__詰んだな。


「まぁ、ケンタウロスの死骸が近くにあるのが救いだな」


 これで普段ここにいるはずの上層のモンスターは近づかねぇ。__ケンタウロスみてぇな下層のやつがいる可能性を除けばな。

 やべぇ、そろそろ意識が__。

 アリス無事でいろよ、それとカノン__俺とアリスが戻らねぇからって無茶すんじゃねぇぞ__。




 * * *




「ッ__?」

「あら、どうしたの?カノン」

「ううん、何でもない。心配性だなぁ、カトリーナは」

「そうかしら?」

「こら、女王様と呼ばんか」

「も〜、相変わらずセバスチャンはお硬いね」


 今はカトリーナ(女王様)と執事のセバスチャンと一緒にお茶会と言うなの近況報告をしている。


 いつもは残りの二人の全属性適正者と王様を交えてやるんだけど__今回は王様仕事で居なくて、あと2人は用事で遅れるらしい。


 それにしてもさっきの寒気はなんだ__?嫌な予感がする。なにか大事なことを忘れてるのかな?


 そう言えばノエルとアリスは今何をしてるんだろ。あの2人のことだからダンジョンとか行きそうだな。武器屋とか__。


 もしかして、あの二人に何か__?


「今日はここまででいいかな?少し用事ができた」

「あら、急ね。何?異性とデート?」

「そんなわけないでしょ、」

「じゃあ最後に1つだけ。まだ世には公開していないけれど近々スタンピードが起こるわ」

「へぇ、それも予言?」


 カトリーナは少し特殊で、予言をすることができる。それらはすべて百発百中で一部からは神の御子とも呼ばれてる、凄い女王様だ。


「えぇ、それに最近下層のモンスターが上層に来るって報告が増えてるわ」


 ……え?私の予想ではあの2人は多分ダンジョンだ。この報告が多数来ているならもしかしたら2人は__。

 いやでも、ダンジョンに行ってるっていうのは私の憶測だし、違うかもしれないし!


「その報告って主に何処のダンジョンから来たやつ?」

「えぇっと__あぁ、そうそう。あなたがよく行っている近くのダンジョンよ」


 __もし、私の予想通りにあの2人がダンジョンに行ってたら、本当に急がなきゃやばいかもしれない。


「じゃあね、カトリーナ。本当にそろそろ行かなきゃ」

「こら、女王様とよばんか」

「はは、ごめんねー」


「転移」


 カノンの足元に魔法陣が現れたかと思うと同時にカノンは消えてしまった。


「あら、言っちゃったわね。もっとお話したかったのだけれど」

「相変わらず無詠唱でできるものを、かっこいいからという理由で一言入れているようですね。なんともバカらしい」


「でも、そんなところもカノンのいいところだと思わない?」

「まぁ__悪いとは思いません」

「ふふ、相変わらずカノンが大好きね」

「なっ__コホン。まぁ、嫌いではありません」

「プランとサーナもそろそろ着くのではなくて?」


 あの二人は今何をしていたかしら、と首をかしげるカトリーナ。


「たしか、魔物の実験をやっているとか言っておりましたな。少々特殊なワイトキングがいるとか」

「あぁ、そうだったわ。何か悪いことが起きなければよいのだけれど」

金曜に更新し忘れた分です。

最近こういうの多いので気をつけます!

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