特別な話~祝!PV50万記念!やっとできたよ・・・・・・~
やっとネタが出来たので投稿しまふ。
既に合計PVは55万とかいってるんですけどね・・・・・・。
暗い、暗い、ただひたすらに暗い空間が、そこにあった。
たった数メートル先すら見えないという、本当の闇に包まれた空間があった。
そこへ、一筋の光が現れた。
光は空間の中央付近を照らし出す。
光に照らされた場所には、黒いローブを着た何かがいた。
全身を黒いローブで覆い、フードを深く被っているため、その顔は分からない。
・・・・・・が、身長がそれほど高いという訳ではないので、少なくとも大人ではないことは分かる。
「――――――話をしよう」
黒いローブを着た何かは、指をパチンと鳴らし、よく響く声でそう言った。
「彼に会ったのは今から36万――――――いや、1万4千年前だったか。すまない、そこら辺の記憶は曖昧でね」
誰に語るでもなく、ふらりふらりと歩きながら黒ローブは言う。
「彼には名前が一つしかなかった。こちらも呼びやすくて助かったよ。中には72通りの名前を持つ奴もいるからね」
ふらりふらりと、行く宛てもなくさ迷い続ける黒ローブ。
「確か、彼の名は――――――龍稀。そうだ、龍稀だ。彼のやる事なす事、いつも驚かされてばっかりだったよ」
昔を思い出したのか、歩くことを止めてクックッと笑い出す黒ローブ。
「彼にはちょっとした過去があってね、これがまた面白いんだ。ちょっと話を聞いていかないか?」
やがて黒ローブは空気に溶け込むように消え去り、黒ローブを照らしていた光も消えた。
そこにはただ、暗い、何も見えない空間がひたすらに広がっていた。
話は龍稀がまだ高校に入る前まで遡る。
「・・・・・・」
誰も居ない学校の屋上に、彼はいた。
目をつぶって横になっているので、恐らく彼は寝ているのだろう。
最初に見たときは驚いたさ。学生なのに勉強をしていないんだから。
が、何故かテストなどでは毎回必ず満点(むしろ満点しかとらない)なので、成績に1がつく事はまずないだろう。
・・・・・・おや?どうやら、彼にお客様のようだ。
屋上の扉を音を立てないように開けている少女が見えた。
・・・・・・ふむ。随分と可愛らしい少女じゃないか。彼の彼女なのかな?
最初はそう思っていたが、後々の関係を見ると、どうもそんな感じはなかった。
少女はコッソリと龍稀の元へ近づき――――――、
「・・・・・・何してんだ」
「うひゃあっ!?」
目を覚ました龍稀に見つかった。まだまだ気配の隠し方がうまくないみたいだ。蛇先生でも呼んでこようかな?
「何してんだって聞いてるんだが」
「えっと・・・・・・龍ちゃんを驚かそうかと」
テヘヘと笑う少女。うん、いい笑顔だ。
「・・・・・・歯ぁ、食いしばれ」
「うぇっ!?何!?私まだ何もしてな頭が砕けるうううううう!!」
そんな少女へ、龍稀の容赦の無いアイアンクローがヒット。
「人の眠りを妨げるとそれ相応の反撃が来る事を覚えておけ」
「だから私まだ何もしてな「言い訳は無用だ」痛い痛い痛いいいいいいい!!」
龍稀はイライラしたような表情をしつつどこか笑っているという器用な表情。
少女は涙目で本気で痛そうな表情をしている。
・・・・・・うん。いい加減止めた方がいいぞ?見てるこっちが痛くなるし。
「・・・・・・で、何しにきたんだ」
「龍ちゃんの顔を見に来ただけ――――――ちょっまっ!?利き腕のアイアンクローはマジでストップ!!」
慌てたような少女の声。ちなみに先ほどは利き腕ではない方でやっていた。
それでもあの威力だ。利き腕でやられたらどうなると思うかは想像がつくのだろう。
「あはは・・・・・・迷惑だった?」
「・・・・・・別に」
少女の問いに対し、ぶっきらぼうに答える龍稀。うんうん。野郎のツンデレは見たくも無いぞこのヤロウ。
「えへへー♪」
そんな龍稀の腕に抱きつく少女。・・・・・・その行為はすぐに止めなさい。現実世界の紳士達が龍稀を狙っているから。
「・・・・・・暑い、離れろ」
「やだ」
「・・・・・・」
黙って右腕をニギニギと動かす龍稀。
するとどうだろう。少女がものすごい勢いで離れた後、
「それだけは勘弁してください」
コンクリの床に額を擦り付けて土下座した。アイアンクローすげえ。
「やあ。どうだった?中々に面白い話だろう?」
暗い空間に一人、光を浴びて佇む黒ローブがいる。
「今日は少し喉が疲れたのでね・・・・・・次会う事があれば、その時また話そう」
黒ローブが消え、光が消え、暗い空間も消え、後には何も残らなくなった。
最近妙にシリアスっぽいのが続いたので、ついカッとなってあの人の口調をパクッた。
さあ元ネタ解説いきませうか!れっつぱーりぃ!
「話をしよう」
『エルシャダ○』検索ごーです!「そんな装備で~」もこのゲームより。