第61話~不意打ちとは卑怯なりっ!~
「クク・・・・・・今宵の〆サバ丸は血に飢えて・・・・・・あれ?」
目が覚めたのでどうやってあの白い奴を調きょ・・・・・・更生してやろうか考えていた。
「・・・・・・ここ、どこ?」
ひたすらに真っ暗な空間。
前も後ろも上も下も分からない。そもそも地面があるのかすら分からない。
おいおい、こんな所、俺の記憶にはございやせんぜ?
「え、なにミスったとか?」
何をミスるかは知らないが、少なくともこんな場所は記憶にない。
つまり、アイツがミスをしたと?
・・・・・・ううむ、分からん。
「こういう場合は進んだほうがいいとじっちゃが言っていたな」
地面があるのかすら分からないので、歩くという表現は合わないが・・・・・・とにかく進んでみる事にした。
足に硬い感触がないので、恐らく地面は無いだろう。
しばらく進んでいると、かなり遠くにかすかな光が見えた。出口か?
「バルス!うわー目がー目がー」
光と聞くとどうしてもこれが浮かんでくる俺はもう駄目かも知れない。
銀が頭に乗っている感覚はなかったので、突っ込み役がいない。悲しいものだ。
「うおっまぶしっ・・・・・・うーあー誰か突っ込んでくれー」
謎の空間に来てから誰にも突っ込まれないというこの状況、ボケ役としては非常に辛い。
ボケても誰も突っ込んでくれないのは寂しいものだ。
突込みがいなかったせいか、やけに辿り着くまでに時間がかかった気がするが・・・・・・ようやくついた。
光を発しているのは、目の前にある・・・・・・灰色?の扉のようなもの。
開けろと?この正体不明な扉を開けろと?というか開けろとガイアが俺に囁いている。これは開けざるを得ない!
「覇王翔哮拳!」
扉を開けた先に、意味も無く技を撃ってみる。
「ごっはァっ!?」
誰かに命中したようだ。スマソ。
「・・・・・・さて。ようこそ心の最も深い場所――――――深層世界へ」
そう言う髪の真っ白な俺そっくりな子、白俺の額には大きな絆創膏のようなものが貼ってあった。
さっき直撃したのはお前か。いや、いいストレス解消になった。ざまぁ。
「・・・・・・で、てめェは人に技ブチかました挙句、それを見て笑っている、と」
「フヒヒ、サーセンww」
きめぇ。一回落ち着け俺。
「所で、ここは深層世界といったな」
「そうだが」
見渡す限り灰色の空間だ。
何故か生活用品がおいてあったが、それすら灰色という。何このコンクリ部屋。
「なぜ空が青くない何故巨大なビルがないそして何故海がない!」
「アニメの見すぎだな。少し落ち着け」
そう言いつつ俺の腹にアッパーを食らわせようとしてきたので、その手を掴んで強制終了させる。
「ケンカ、ダメ、絶対」
「てめェが言う言葉か?」
まあそう言わないでさ。お茶でも飲もうぜ。
灰色の急須があったので、灰色のパックを灰色のコップに入れてから灰色のお湯を注ぐと灰色のお茶が・・・・・・ああもううざったい!
「この色何とかならね?」
「変わるとしても黒か白だぞ」
何その両極端。緑色がないぞ緑色が!
そう言いつつ灰色のお茶を一口飲んでみる。・・・・・・あ、普通にお茶の味だ。
「お茶うめぇ」
「くつろいでんじゃねェよ」
ズビシっと額にチョップを食らう。お茶を飲んでまったりモードに入りかけていたため、回避するのが遅れた。地味に痛い。
「それより・・・・・・ここに辿り着いたんだ。いよいよお待ちかねのフィナーレが待ってるぞ」
「ほう。やっとこの精神的ダメージしか受けない世界から抜け出せれるのか。で、どんなフィナーレ?」
「てめェが、死ぬ」
・・・・・・あ?
身体に、ズンっと、何かが突き刺さったような衝撃。
見ると、腹から黒い何かが突き出していた。
そしてそこから、大量にあふれ出る赤い液体が・・・・・・。
「ゲほっ・・・・・・てんめ、不意打ちとは卑怯じゃねえか・・・・・・」
白俺の手には、いつぞや見た真っ黒な刀身の刀が握られており、それが俺の腹まで伸びていることがわかった。
「正直この手は使いたくなかったんだが・・・・・・まァ、奥の手ってやつだ。ってなワケで、あばよ俺」
突き刺さっていた刀を引っ張り出す白俺。
腹からどす黒い血が流れ、血の足りなくなった俺は、その場にドサッと倒れこむ。
「・・・・・・ぬるぽ」
「ガッ、ってか?」
刀が突き刺さっていた場所を蹴る白俺。痛い、何これ凄く痛い。
え?
死ぬのか?
こんな所で?
こんなわけ分からん奴に、殺されるのか?
おいおい。冗談じゃないぞ。
「さって・・・・・・ようやく俺も日の目が拝めるってモンだ」
白俺が何かを言っている。
「・・・・・・ん?なんだ、まだ生きてやがったのか」
白俺が刀を俺の喉元まで持ってくる。
「中途半端に生きてられると、こっちも思うように身体を扱えないんでな。そのまま死ね」
そして白俺が刀を振り上げ――――――。
振り下ろされた黒い刀を、白い刀で受け止めた。
「何・・・・・・?」
白俺の驚いたような声が聞こえる。
そんな中、血が足りず、若干フラフラになりつつも立ち上がる。
「・・・・・・けっ。超展開すぎてついていけなかったが・・・・・・ゲほっ」
口の中にたまっていた血を吐き出す。
「流石に・・・・・・自分の命が危険だとわかりゃあ、嫌でも反応するさ・・・・・・」
「てめっ・・・・・・まだ動けて・・・・・・!?」
一応腹の傷に回復魔法をかけてみたが、血が止まる気配はなかったので放置。
「こちとら・・・・・・まだ死ぬわけにゃあいかんのよな・・・・・・」
出来うる限り全力の殺気を出す。
「くっ・・・・・・!?」
その殺気に怯む白俺。
「・・・・・・何で俺を殺そうとしたかは・・・・・・ごふっ、・・・・・・知らないが」
喋っている途中でまた血がたまったので吐き出す。
「まだリリアの修行の途中だ・・・・・・殺し合いがしたいなら、それが終わってからにしろ・・・・・・!」
さらに強く殺気を放つと共に、現在ある限りの魔力を放出する。
「チッ・・・・・・!」
バックステップで大きく距離をとる白俺。
「殺し合い?ンなモンしたら俺が負けるに決まってるじゃねェか。だからこうやって奇襲したってのによ・・・・・・やれやれ」
肩をすくめながらそんな事を言う白俺。
「・・・・・・まァいい。こちらもまだ本調子じゃねェしな。今回は見逃してやる。・・・・・・暗い夜道には気をつけろよ?」
不穏なことを言いつつ、どこかへ走り去っていく白俺。
その瞬間、灰色の空間が、真っ白に変わった。
「・・・・・・んだこら」
視界が安定しない。身体がふらふらと揺れる。・・・・・・血を流しすぎたか?
「・・・・・・これで現実世界戻っても傷が残ってたら・・・・・・俺泣くぞ」
結構本気で。こんな下手したら死ぬかも知れない傷があったならば即座にあの世行きだろう。もしかしたら三度目の人生を味わえるかもしれんな。
バタリとその場に倒れこむ。もう立ち上がる気力もない。視界が段々暗くなる。
やがて、視界が完全に真っ暗になり、意識が闇の底へ落ちた。
意識が無くなる直前、白い空間の中に何かが見えた気がしたが・・・・・・アレは気のせいだったのだろうか。
・・・・・・フッ。相変わらずの駄文さに泣けてくる。今回はやけに多かったな・・・・・・文字数。
元ネタ解説いきませうか。ちゃっちゃとやりませう。
「今宵の〆サバ丸は~」
元ネタ不明。そもそも元ネタがあるのかすら不明。
「バルス!」
皆さんご存知滅びの呪文。よく使われるネタの一つですね。
「うおっまぶしっ」
元ネタ不明。ちなみにこの台詞の前には「陰陽弾をくらえー!」が入ります。
「ガイアが俺に囁いている」
もともとの台詞は「ガイアが俺にもっと輝けと囁いている」
これ以外は不明。
「開けざるを得ない」
元々の台詞は「覇王翔哮拳を使わざるを得ない」
ストファイ。
「空が青く巨大なビルが無数にある深層世界」
どう見てもブリ○チです。本当にありがとうございました。
「ケンカ、ダメ、絶対」
元々は「麻薬、ダメ、絶対」
こんな物すらネタになるとは思いもしなかった。
「ぬるぽ」「ガッ」
2ch用語でしょうかね。それ以外不明。
あ、後ちょっとした事なのですが、
人気投票で投票できるキャラクターを固定したいと思います。
一発キャラだったりを数えるとそこそこいたので整理。
我らが主人公・龍稀
自称ヒロイン、他称いじられ役・リリア
龍稀の頼れる相棒・銀
もう一人の龍稀?存在謎な・白俺
そして私である・秋時雨
もし他のキャラに投票しようとした方がいましたら、ごめんなさい。上記のキャラ達で我慢してください。




