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第56話~異次元へ繋がる扉~

 この回から通常の話に戻ります。


 先ほどチラッとアクセス解析を見た結果、


 PV→48万越え


 ユニーク→4万9千越え


 ・・・・・・さて。記念回のネタを考えなくては。







「ヘイカモン!」


 口笛を吹いてミノタウロスの注意をこちらに向けつつ、そのミノタウロスに向かって走る。


 ミノタウロスはこちらに気づいた直後に巨大な斧をこちらに向かって振り下ろす。


 それをギリギリで避けつつも後ろに下がらず、ひたすらミノタウロスに向かって前進する。


 攻撃が外れた事に腹をたてたのか、めちゃくちゃに斧を振り回すミノタウロス。ちょっ、危なっ今服かすったぞ!?こええ。


 それでも前進を続け、やがて巨大なミノタウロスの足元にたどり着く。


「――――――ふっ!」


 拳に魔力を込めながら跳躍、そしてミノタウロスの腹へ向けてアッパーを繰り出す。


「吹っ飛べ!」


 天高く舞い上がるミノタウロス。地上なら重い斧を振り回せるだろうが、空中ならどうだろうか?


 恐らく斧の重みに負けて自由には振り回せないだろう。



 今がチャンス。



 白い半円形の四次元ポケットからピンク色の扉を取り出し、その扉を開けた状態で空へ放り投げる。


「魔界への旅、一名様ご案内!」


 ミノタウロスの体の半分もないピンクの扉がミノタウロスと接触。すると、ミノタウロスはそのピンク色の扉へと吸い込まれていく。


 それはさながらピンク色の丸い悪魔が獲物を吸い込んでいるようにも見えたが、まあ錯覚だろう。そこは気にする所ではない。


「そして誰もいなくなる、と」


 ピンク色の扉はまっすぐ俺に向かって落下し、



 俺を飲み込みつつ、その場から消えた。

























「だー疲れたー・・・・・・」


 ピンク色の扉を抜けた先には、余計な物が置かれていない質素な部屋。


 ちょうど目の前にあったソファにどっかりと腰を落とす。


「まさか死なない敵がこれほどまで面倒だったとは・・・・・・」


 顎に手をあて、考える。



 今回はうまく退ける事が出来たが、もしアイツがまたやって来たら――――――どうなるだろうか。


 また今回のように扉を使ってどこかへ飛ばす?・・・・・・またやって来るかもしれない。却下。


 原子レベルまで粉々にする?・・・・・・面倒。というか腕が痛くなるからパス。


「ふーむ・・・・・・面倒だ。ああ面倒だ、面倒だ。季語なし・・・・・・と」







「見つけましたよリュウキさんっ!」


 後ろ、というか扉の方から声が聞こえる。まあ、呼び方で大体予想がついたが。


 無言で近くにあった辞書のような物を手に取り、それを無造作に後ろへ放り投げた。


「人を投げ飛ばすのはやめて下さい!途中ドラゴンに見つかった時は死ぬかといたっ!?」


 ヒット。ナイスだ俺。


「ちょっと!人の話聞いてるんですか!?」


「・・・・・・あー。聞いてる聞いてる。で?ドラゴンの卵は美味しいのか?」


「まったく聞いてないじゃないですか!!」


 いくら自分の部屋だからって狭い場所でで大声を出さないでほしい。近所迷惑だし響くからうるさい。


「大体、リュウキさんは勝手すぎますよ!ふらふらと学園を抜け出しては何かトラブルを起こしますし!」


 はて。俺は今までにトラブルを起こした事があっただろうか?いやない。←反語


「・・・・・・それに、時々傷だらけで帰ってくる事だってあるじゃないですか・・・・・・!」


「・・・・・・あー、そこは触れないでねー。一応企業秘密だから」


 別に企業に属しているわけでは・・・・・・あれ、ギルドって企業か?まあいいや。とりあえず秘密だ。


「・・・・・・どうして」


「んー?」





「・・・・・・どうして、一人で無茶ばっかりするんですか・・・・・・っ」


「・・・・・・お?」


 後ろを振り返ってみれば、先ほど俺が投げたであろう辞書を片手に、俯くリリアがいた。


「さっきの戦闘の時だって・・・・・・私を学園まで投げ飛ばして、一人で戦ってたじゃないですか」


 さっきの戦闘とは、恐らくミノタウロス戦の事だろう。


「・・・・・・んー。この説明で納得いくとは思わんけど・・・・・・聞く?」


「・・・・・・」


「沈黙は肯定とみなす。単刀直入に言うとな?お前を巻き込みたくなかった。あと危険だったから」


 リリアがいないと俺の住む場所がなくなるし、もしかしたら俺の技に巻き込まれるかもしれない。


 そう思ったから、戦闘を離脱させた。強制的に。


「・・・・・・それは」


「ん?」


「・・・・・・それは、私が弱いからですか・・・・・・?」


 俺の場合弱いとか強いとかじゃなく、避けられるか避けられないかの違いなんだが・・・・・・これを言えば話がややこしくなりそうなので言わないでおく。


「んー、お前が弱い、とは感じたことはないぞ?」


「・・・・・・え」


「まだ一度しかお前と戦った事ないけどさ、結構バトルセンスはあったと思う。まあ磨けば光る原石・・・・・・ってところかね。今でもそれなりに強いと思うぞー」


「・・・・・・そうですか。なら・・・・・・」


 顔を上げるリリア。



 俺の顔をまっすぐ見て、はっきりと告げる。






「私と、もう一度勝負してください」

 最近出番のなかったリリアさんを強制出演。


 勇者とくればやっぱり育成フラグでしょう!


 そんな感じで次回へ続きます。いや、そんな軽いノリじゃないんですがね。



 元ネタ解説!


「白い半円形のポケット」

「ピンク色の扉」

 わかる方はすぐわかるでしょうね、ええ。某ネコ型ロボットが使っているものです。


「ピンクの丸い悪魔」

 最近Wiiで新作出ましたね。私Wii持ってないので関係ありませんが。

 その者万物を飲み込み、能力を真似る力を持つ・・・・・・。

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