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第44話~悪夢~

 何かそれっぽいようなサブタイに・・・・・・。


 いや、最後にはギャグつけますよ?


 二話に一回はギャグを使わないと発狂してしまうんです、私。










 目の前に広がるのは、ただひたすら闇。そこには何もない。


 俺はこの景色に見覚えがある。


 だからこそ、あえて言おう。


 

 ま た こ の 夢 か 。



 そう。これは夢だ。すっげー前に見た夢だ。確かあの時は足元に無数の・・・・・・思い出したら気持ち悪くなってきた。やめよう。



 という訳で、一度見た夢なんだし、展開も読めているわけで。特に何とも思わなかったんだ。




 ――――――ただし、今回の夢は違った。


 その一。まずは例の足元に無数のピーがない。あの呪詛の声も聞こえない。


 その二。目の前には小さい俺・・・・・・がいなかった。

 

 変わりに。


 真っ白な髪に、赤い目。そして獰猛な笑みを浮かべた謎の人物がいました。


 何てことだ。俺はとうとう架空の人物を作り出してしまったとでもいうのか。


 そんな風に様々な葛藤をしていると、


 「おい」


 向こうから声がかかってきた。そんじょそこらの不良みたいな声のかけ方だ。


「あえて言おう。お前は誰だ。少なくとも俺は知らない」


「俺か?・・・・・・俺はお前だよ、神楽龍稀」


 何とまあ。俺はとうとうもう一人の俺を千年パ○ルの力もなしに作り出してしまったらしい。俺は一体どうしたと言うんだ。最近ストレス溜まってたのかな。


「・・・・・・で。俺が俺に何の用ですかい?」


「決まってんじゃねェか」


 どこからか、刀身が真っ黒な刀を取り出す自称俺。



「てめェを殺して、俺がてめェになる」


 お前はどこの白一○だ。


 そんな冗談も言ってられないので、いつの間にか握っていた真っ白な刀身の刀で斬撃を防ぐ。


 金属同士がぶつかる鈍い音がする。てか攻撃重いぞコイツ。若干身体沈んだじゃねーか。


「俺を殺すだぁ?お前はアレだろ。ブリ○チの読みすぎだろ。一○と白一○の関係みたいになるとでも思ってんの?俺はそんなキャラを作り出した覚えはありません」


「ゴチャゴチャ言ってねェで、さっさと来いよ。俺はてめェを殺したくてウズウズしてんだからよォ」


 その喋り方やめろ。詳しくは言わないが、どこかの有名な小説と被ってる気がするんだ。


「俺の分際で生意気な!」


「俺だから生意気なんだろォが!!」


「SI☆RU☆KA!!とりあえずお前は爆☆殺!!食らえ『火龍拳』!!」


「ハッ!上等!!『黒龍拳』!!」


 紅蓮の拳と漆黒の拳がぶつかる。腕がミシミシと悲鳴を上げているが、どうせすぐに治るから無視。


 空気が震える。てか酸素足りないんですが。頭クラクラしてきたんですが。


「さっさと死ねェ!!」


「だが断る!!俺にはまだやりたい事が多数あるんじゃい!!」


 このまま酸欠なんて死に方は嫌なので、残っていた左腕を突き出す。


「もいっちょ食らえ『火龍連拳』!!」


「『黒龍連拳』!!」


 向こうも余っていた左腕を突き出す。てめぇ、真似すんじゃねえぞコラ。


「ハッ!真似じゃねェよ。コイツは元々俺の技なんだからなァ」


「違うし!俺が二、三時間かけて編み出したのが最初だし!俺を語るんならそこら辺から出直しやがれっての!!」


 拳と拳のぶつかり合い。ヤバい。本気で酸素足りない。


「だから『俺』の技なんだろォがァ!!」


 何とか間合いを取ることに成功。思いっきり酸素を吸う。ああ、空気がうまい。


「余裕かましてんじゃねェぞ!!」


 刀を自分の前に突き出し、そのまま突進してくる。心なしか、自称俺の周りから黒いオーラのようなものが見える。うん、気のせいだろう。


「っとと」


 慌てて刀で受け流す。俺という狙いを大きく外れて、自称俺は右に向かって吹っ飛んでいく。


「あたれよ!」


 そこに向かって真空の刃を飛ばす。


 当たった場所から煙が舞い上がる。恐らく自称俺には当たってないだろう。


 直前に身体を逸らすのが見えたし。


「さって。油断は出来ない相手か・・・・・・」


 四次元ポケットからカノンを取り出す。いつぞやの大口径のリヴォルバー。


 ちゃんと六発入ってるのを確認する。


「余所見してんじゃねェぞ!!」


 煙の中から自称俺が現れ、再び突進。さっきよりスピードが速い。


「師匠直伝の早撃ちを見よ!」


 一発の銃声。


 ただし、放たれた弾丸は六つ。


 それら全てが自称俺に向かって飛んでいき――――――



 全て弾かれた。



「ダニィ!!?」


「ハッ!温いぞォ!!」


 さっきよりもさらにスピードが上がっている自称俺。もうトラックのようだ。


 トラックVS人間・・・・・・あ、ダメだこりゃ。死んだわ。


「『黒龍突』!!」


 漆黒の刀が俺の心臓付近を貫き――――――


 自称俺がニヤリとした笑みを浮かべ、俺に向かって言い放つ。


「――――――」



















「うぉあっ!?」


 跳ね起きる。体中脂汗でびっしょりだ。朝から鬱な気分だぜちくせう。


『主、大分うなされていましたが・・・・・・』


『うむ。よほど酷い悪夢を見ていたのだろうな』


 上が銀、下がエウリュースの言葉。


「・・・・・・・・・・・・はぁ。とりあえずシャワーでも浴びるか」


 そうして、溜まりに溜まった金を使って買ったベッドに染み付いた汗を魔法で乾燥させ、天日干しに。


「・・・・・・はぁ」



 憂鬱な気分のまま、部屋を出る。






『今回は運が良かったんだろォが・・・・・・次は必ず仕留める』


 最後にアイツが言っていた言葉が、やけに脳にこびりついて離れなかった。 

 ダメだ。この件は間違いなくシリアス一直線だ。


 どうしよう。どこかでギャグを入れたい・・・・・・!!


 あ、人気投票は引き続き行っています。感想も待っていますので!お願いですから!いやほんとマジで!


 

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