日常~人はこれをデジャヴといふ~
「あんた、私と勝負しなさい」
「・・・・・・・・・・・・」
りゅうきは にげだした!
「どこへ行くのかしら?」
しかし まわりこまれてしまった!
「嫌だー!戦うのやだー!おうち帰るー!!」
「はいはい、そんな事言っちゃダメでしょう・・・・・・」
ズルズルと、なす術もなく引きずられていく俺。そう、俺である。
まだ傷は治ってないはずなのに・・・・・・コイツ、マゾか?
「さあ、構えなさい」
「・・・・・・」
嫌々ながらも銀を刀に変化させ、構える。こうしないと後で何をされるか分かったもんじゃない。
で、結局。
「・・・・・・」
「くっ・・・・・・当たりなさいって言ってるでしょ!!」
前回同様となる。
え?俺が苦戦?ないない。する訳ない。
という訳で、今回もちゃっちゃと終わらせる事にする。
「おい。お前、パイナップルは好きか?」
「はぁ?何言って・・・・・・」
ポケットからある物を取り出し、それを少女に向かって投げる。
瞬間、
チュドオオオオオン!!
爆発。
投げたのは、パイナップルの形をした手榴弾だ。アメリカ製だったかな?
「くっ・・・・・・!!」
爆風の中から出てくる少女。しぶとい。
だがしかし。
そこは既に、
「そこは既に地雷原だぜ?」
「何を言って・・・・・・!!」
地面が爆発。
いやあ、いざという時のためにヤクザの友達がいてよかったぜ。何で地雷持ってるのか知らないけど。
「そこを動くなよ?一歩でも動けば・・・・・・」
某青いタヌキの人形をてきとうに放り投げる。
「『ボンッ』だ・・・・・・」
カッ!!
チュドオオオオオオオオオオオン!!
人形が木っ端微塵になって宙を舞う。
火力強すぎだぜ、親友。
「・・・・・・まあともかく、そこを動けば・・・・・・」
「動く訳ないでしょ!!どこが『ボンッ』よ!!『チュドオオオン』っていったじゃないの!!」
そこら辺突っ込まないでくれ。俺だって結構ビックリしてるんだ。
「そこから抜け出したいか?」
「当たり前よ!!こんな死に方は絶対に御免だわ!!」
ええい、キーキーとやかましい。お前はコウモリか何かか。
「なら、この先俺に勝負を挑むのをやめろ」
沈黙。
沈黙。
沈黙。
「・・・・・・(チャキッ)」
「わ、分かったわよ・・・・・・」
よし。脅し成功。
とりあえず時止めを使い、地雷を撤去。そして時は動き出す。
「ほれ。もうないぞ」
言うが早いか、少女が突っ込んできた。
「二度と勝負を挑めないのなら、ここで決着をつける!!」
ほう。そう来るか。
だが甘い。
「俺が馬鹿正直に全部撤去するとでも?」
地面が爆発。クレーター。少女重症。全治三週間。
戦いとは、常に二手三手先を読んで行動するもの。これもその結果だ。
だから俺は悪くない・・・・・・よな?
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