日常~薬でパニック!後編~
トゥルルルルル!トゥルルルルル!
ピッ ブウン
『こちらシルバー。見張りの少ない場所を発見しました。応答願います』
「こちらドラゴン。分かった、二分後に落ち合おう」
絶賛逃走中な俺。今は人気の少ない場所を探している。
俺が動いたら見つかる可能性があるので、銀に頼んだ。
シルバーとか言ってる時点で大体予想はついただろ?
「囮でも作っとくか。影分身の術~」
俺が千人に。いかん、多すぎた。
「まあいいや。頼むぜ俺。上手くかく乱してくれ」
「「「「「応!!」」」」」
千人も揃うと壮観だなぁ。
「よし。散!」
一瞬でいなくなる俺達。
『!いたぞー!!あっちだ!!』
『HAHAHAHA!!追いつけるもんなら追いついてみやがれええええええ!!』
チュドーン!!ドゴゴゴゴゴッ!!
・・・・・・少し派手すぎはしないだろうか?
「お疲れ銀。しばらく休憩だ」
『これ・・・・・・いつまで続けるんですか?』
とりあえず俺の身体が戻るまで。後は、
『探せえええええ!!草の根掻き分けてでも探せえええええ!!』
『隊長!!こいつは分身です!!本物じゃありません!!』
『まだ探してない場所、人気の少ない場所を徹底的に探せ!!学園は包囲しろ!!絶対に逃がすな!!』
『サーイエッサー!!(ビシッ)』
・・・・・・後は、この暴徒たちがクールダウンするまでだな。
「どうしたもんか・・・・・・」
しかもこいつら、統制がとれている。実に見事に。さっきの隊長とやらのおかげだろう。
「戦争なら真っ先にあの隊長を潰すべきなんだが・・・・・・」
隊長の周りには何十人もの暴徒がいる。とても近づけそうにない。
・・・・・・あ、そうか。
「近づけないのなら、近づかずに攻撃すればいいのか」
「隊長!!あちらにもいませんでした!!」
「分かった!!D班は引き続きA地区を捜索!!B班は俺の護衛!!他の班は探してない場所を徹底的に探せ!!」
「「「「サーイエッサー!!」」」」
「何としてでも探すのだ!!そして全員で美少女を拝めるのだああああああ!!」
「「「「うおおおおおおおおおおお!!」」」」
動機が何とも不純ですね。はい。
――――――ドサッ
「――――――ん?どうした」
隊の一人が突然倒れる。
「寝不足か・・・・・・?」
「ぐあっ!」
また別の場所でも。
「・・・・・・!!狙撃か!!」
「ぐふっ!」
「ぐげっ!!」
「がはぁっ!!」
次々と倒れていく仲間達。
「くっ・・・・・・一体どこから!!」
「目標をセンターに入れてスイッチ・・・・・・(ビシュッ)「ぐはっ!!」目標をセンターに入れてスイッチ・・・・・・(ビシュッ)「ぐふっ!!」目標をセンターに入れてスイッチ・・・・・・(ビシュッ)「がはっ!!」目標を・・・・・・」
え?エ○ァ?何だそれ。
まあ、もちろん狙撃です。隊長の言ってることはあたりだ。
先ほど銀をスナイパーライフルに変化させたのだ。もちろんサイレンサーつき。
撃ってるのは硬質ゴム弾。実弾とか使ってみろ、俺は確実に殺人者だ。
次々と倒れていく暴徒。後は隊長だけだ。
「THE.END。あの世で後悔しな、暴徒よ」
バシュッ!
隊長が倒れる。俺の勝利だ。
「これで少しはおとなしくなるか・・・・・・」
『隊長・・・・・・!隊長うううううううう!!』
『隊長・・・・・・あなたの仇は、俺が必ず・・・・・・!!』
『隊長の恨み、今こそ晴らさん!!』
『おおおおおおおおおお!!』
逆効果だった。思わず涙が流れた。
で。
「結局見つかるんだよねー・・・・・・」
「いたぞ!!隊長の仇!!」
「見つけたぞ隊長の仇!!」
「探したぞ隊長の好きな人!!」
待った。一番最後は特に待った。
そうか。隊長はホモか。俺は遠慮するぜ。
「閃光玉ポイッと」
カッ!!
ほとばしる閃光。
「何度もその手を食らうか!!」
目を瞑る暴徒達。
それこそ俺の狙っていたことだ。
「全てのチャクラを両足にいいいいいいいい!!」
ドウッ!!
高くジャンプ。地面にクレーターできたけど、そんなの気にしてられない。
「HAHAHAHAHA!!この高さに届くものなら届いてみやがれええええ!!」
「あ、結構簡単に届きましたね」
・・・・・・・・・・・・そ の こ え は。
「助かりました、エウリュースさん」
『気にすることはない。我も少しは興味があったのでな』
「ですよね?やっぱり可愛いですよねあの生命体!!」
『我も何百年と生きてきたが、あそこまでの人間は初めて見た』
あ、積みゲーですか。
エウリュース(巨大)にまたがるリリアさん。その目はギラギラしている。
まるで。
まるで、獲物を見つけた獣のような――――――。
「と、言うわけで。観念してくださいね、リュウキさん」
語尾にハートマークがつきそうだな。
「 だ が こ と わ る 。 お前に捕まったら絶対にヤバい気がする。主に貞操が」
本当にねー。コイツはショタコンだったのか。
「てなわけで。あーばよーとっつぁーん!!」
高速移動。
『ドラゴンを舐めるでないぞ?主』
追いつくエウリュース。え、マジで?
「ふふふ・・・・・・さあ、お着替えの時間ですよー」
どこからかフリフリの可愛らしい服を取り出すリリア。
「ざけんな。俺に女装癖は無い」
速度アップ。追いつかれる。アップ。追いつかれる。
何でついてこれるし。軽くマッハは越えてるぞ?
そしてリリア。何故その速度に耐えられる。
「愛の前に不可能はないんです!!」
黙れショタコン。
「ええいうざったい!『チェーンバインド』!!」
鎖がエウリュースに巻きつ・・・・・・、
『ふんっ!!』
かなかった。エウリュース、気合で粉砕。
「ぐぬぅ・・・・・・」
「さあ、諦めてこの服を・・・・・・」
メイド服を取り出すリリア。刀で一閃。
「あっ――――――!!高かったのに!!」
知るか。
そろそろキレるぞコラ。
『我も少し興味があるな。ぜひ見せてもらいたい』
お前は黙ってろ。出番なくすぞコルァ。
「右手に魔力!左手に気力!」
右手に魔力が集まり、左手に気力が集まる。気力は魔力とはまた違ったものだが、生命の源というのは変わらない。
『魔竜ノ咆哮!!』
ドウッ!!
ギャオオオオオオオオオ!!
黒と白の龍がリリア達へ襲い掛かる。
「さらに!今度こそ『チェーンバインド』!!」
龍に気を取られ、鎖に巻きつかれてしまったエウリュース。
「・・・・・・魔王と呼ばれた少女の力、見せてやろう・・・・・・」
右手に膨大な魔力を集める。リリアの顔が引きつっているのは気のせいじゃないはずだ。
「スターライトぉ・・・・・・」
魔力が桜色に光り輝く。
「ブレイカああああああああああああああああ!!」
リリア達を飲み込む桜色の奔流。
後に残ったのは、
黒こげのリリア
小さくなったエウリュース
以上の二点だ。
「・・・・・・お、元に戻った」
目線が高くなり、声も低くなった。いやあ、良かった良かった。
「さってリリアさん?お仕置きの時間ですよう?」
未だ黒こげのまま動かないリリア。
ある物を召喚する。
「お前には、一日この中に入ってもらう。なに――――――」
取り出したのは、アイアンメイデン。分からない奴は検索しろ。
「動かなければ、死にゃしないから」
その日、学園内には、少女の悲鳴が一日中聞こえたとか。
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