第32話~ひとり、ふたり~
何かホラーっぽいサブタイですけど、この小説にホラーはありません。
「えっと・・・・・・確か、園長室とか言ったかな」
おっさんは確かに言っていた。
『学園の園長室に隠し部屋があるんだって。で、そこで人が消えるらしいよ』
と。
「くそう・・・・・・許可がいるとか聞いてねえぞコラ」
園長室に入るには、学園長本人かその家族の者に許可をもらわないといけないそうだ。ひでえ。
「なあリリアさん」
「?なんでしょうか」
「ここの学園長、もしくは家族あたりの名前を聞きたい」
「いいですけど・・・・・・聞いてどうするんです?」
「あー・・・・・・いや、まあ・・・・・・ちょっとね」
「はあ・・・・・・?」
言えない。ギルドの依頼なんて絶対に言えない。
「貴方今まで何してたんですか!!」とか言われたくない。怒られるのめんどい。
「まあ、学園長の娘なら・・・・・・ほら、貴方もよく知っている人物です」
え、俺知ってんの?
「名前言ってくれんとワカンネ」
「・・・・・・アリスです」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ん?はい?
「そんな人、いたっけ?」
「はあ・・・・・・貴方をよく追いかけていた人ですよ」
・・・・・・・・・・・・ああ。あの人ね。そういえば最後名乗ってたね。
「おっけ。分かった。どうも」
「はい。何か分からないことがあったら言ってくださいね」
眩しい!その笑顔は眩しいからやめて!
「どうも。学園長の娘の部屋はここで合ってる?」
「・・・・・・貴方には常識というものが無いのかしら?」
「え、ダメだった?」
「常識のある人間は普通窓から侵入なんてしないと思うのだけれど」
現在学園長の娘・・・・・・もとい、アリスの部屋にいます。
え?不法侵入?この世界に警察はいないよ?
「それよりもさ。お願いがあるんだけど」
「貴方が私のモノになってくれれば聞いてあげるわ」
「お邪魔しました」
「まあ待ちなさい。冗談に決まっているでしょう?」
そう言ってくすくすと笑うアリス。あんたが言うと冗談に聞こえないから怖い。
「まあいいや・・・・・・。校長室に入る許可をくれ」
「それくらいなら構わないわよ。何か探し物かしら?」
「いなくなった貴族の娘」
「・・・・・・それは、どういう事かしら?」
~事情説明中~
「・・・・・・なるほど。そんな事件が・・・・・・」
「まあそういう訳なんでね。許可くれると嬉しいな」
「・・・・・・分かったわ。その代わり、私もついていく」
「・・・・・・・・・・・・えー」
「あら、不服そうな顔ね。こう見えても私は強いのよ?それに、」
いつの間にかあった紅茶を飲んでいるアリス。
「この学園に関係のある事件に、学園長の娘である私が関わらないとでも?」
「・・・・・・・・・・・・わかった。ただし、無茶はしないでくれ。俺は自分を守るのに精一杯だ」
「私は自分の力量が分かっている。それ以上の事はしないわ」
アリスが なかまになった!
はい。今明かす衝撃的真実ー。どうでもいいですかそうですか。




