第24話~強者~
無駄にカッコイイサブタイトルに。
「ぬぅんっ!!」
『っ破ァ!!』
ガキィィン!!
俺の拳とドラゴンの拳がぶつかる。相殺。
「えぇいしぶとい!!さっさとくたばれっての!!『ウォータースプラッシュ』!!」
ドドドドドドッ!!
ドラゴンの頭上に水瓶が現れ、そこから大量の水が滝のように落ちてくる。
『水か・・・・・・ならば!!』
ゴォアッ!!
ドラゴンが水に向かってブレス(火炎放射)を放つ。すると、水が蒸発した。
「・・・・・・・・・・・・マジですかい」
『この程度の攻撃、効きもせんわ!』
ドラゴンがこちらに向かってブレスを放ってきた。
「まずっ・・・・・・範囲広すぎ!!」
直撃してしまった。
「ああっ!!リュウキさん!!」
「余所見をしていていいのですかぁ!?あなたの相手は私ですよ!!」
「!? っく!!」
ガキィィィン
攻撃を剣で受け流し、タックルで吹っ飛ばす。
「っふ!!」
「何っ!?」
吹っ飛ばした後、リュウキさんのいた所まで駆け寄る。
そこは未だにブレスの余韻が残っており、肉が焼けるようなにおいが充満していた。
「リュウキさん・・・・・・!!」
ブレスの余韻の中、誰かの影を見つけた。
そして、そこから歌のようなものも聞こえた。
~リリアが来るちょっと前~
「あっつ!!ちょ、あっつ!!これはキツいな・・・・・・」
直撃したのに生きている俺であった。
※余談ですが、ドラゴンのブレスの温度は摂氏3000度。直撃なんてしたら普通肉体は残りません。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
火炎を見てあることを思いついた。
「・・・・・・・・・・・・肉、焼けるかな?」
ポケットをゴソゴソと探り、ある物を取り出す。
「ま~ん~が~にく~~!!」
テレレテッテレーとかいうBGMつきだ。
「さらに!!携帯肉焼きセット!!」
ご存知の方はいるだろう。某狩猟ゲームのアイテムである。
何で持ってるのかって?新米ハンターをボコッた。
「・・・・・・・・・・・・よし。準備完了。さっそく焼くぜ!!」
肉焼きセットに生肉をセットする。
「・・・・・・・・・・・・テッテレ~テテテテッテレ~テテテテレレレレーテレレレーテレレレーテレレレテテテテテ・・・・・・・・・・・・と、『「上手に焼けました~!!」』
一口かじる。うん、美味い。
「あなたは何をしてるんですかっ!?」
「何って・・・・・・肉焼いてるんだよ」
「今は戦闘中ですよ!?肉を焼くなんて・・・・・・!!」
「ほらほら~後ろの彼氏が待ちくたびれてますよ~?」
「誰が彼氏でs「余所見は禁物と言ったはずですよぉっ!!」っ!?」
向こうも戦闘を再開したな。じゃあそろそろ・・・・・・
「こっちもおっぱじめますかね・・・・・・よっこらせっと」
立ち上がり、前方に立ちふさがる巨大なドラゴンに向かってゆっくりと歩き出す。
「貴様が今から見るは俺の一部。ただし、一瞬だ。一瞬でカタをつける。・・・・・・銀」
『・・・・・・やっとですか・・・・・・やっと、私にも台詞が・・・・・・』
「はいはい。メタな発言してないで。さっさと決めますよっと」
『はい主!』
「うん。主はやめてね。『音無』」
刀に変化した銀をかまえる。
「俺の速さに、付いて来れるかな?」