表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/153

第19話~一日の終わり~

展開が速いとかは言わないでください。

     ~龍稀視点~





 やあこんにちは。今は朝じゃないからこんにちはだ。

さて皆さん。俺はたった今知った事が一つある。





 今日は準決勝までで終了なんだそうだ。決勝は明日やるらしい。

・・・・・・じ、自分でも何を言っているか分からねえが、ついさっき(ry





・・・・・・とまあ。とても暇になったのでリリアの試合を見てこようかと思うんだ。向こうはまだ終わってないらしいし。




















 という訳でやってきました。『学生デスバトル』の会場であります。何か中世のコロシアムみたいなんだここ。


 コロシアム自体が円形で、中心部に試合を行う場所があって、その周りが観客席になっております。

誰に説明してるんだろう俺。だが気にしない。

 

 適当に空いている所に座り、試合が始まるのを待つ。ちょっと早かったのか、他に観客はあまり見えない。暇だなあ、とても暇だよ、ああ暇だ・・・・・・











 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・








 ここはどこだろう?

見渡す限りの闇、闇、闇。360度暗闇。そして謎の浮遊感。さらに言うならどこかに引っ張られているような感覚もある。

 しばらく何もしないでいると、やがて出口か何かなのだろうか、一筋の光が見えてきた。そしてそこに引っ張られていく。


 暗闇から出る。闇に慣れていた目には急な光はとても辛い。なので思いっきり目を瞑ってしまった。

光に慣れたので目を開ける。そこには、






 血。



 見渡す限りの血、血、血。そして、


 その赤い海の中に佇む、







 「・・・・・・・・・・・・俺?」


 幼い頃の、俺が居た。













 ああそうか。これは夢だ。悪夢だ。早く目覚めろ俺。こんな光景は見たくない。









 ずるっ・・・・・・





 何かを引きずるような音、そして足が掴まれたような感覚。

足元を見る。血に濡れた、元の形が分からないほどグチャグチャになった死体。


 





 『・・・・・・えせ。俺の人生・・・・・・返せぇ・・・・・・』



 呻くような声が聞こえる。






 『嫌だ・・・・・・まだ死にたくないよう・・・・・・』


 『痛い痛い痛い!!誰だこんな事をしたのは!!』


 『助けて・・・・・・助けて・・・・・・』


 

 いたる所から声が聞こえる・・・・・・。これは夢だ。夢だ夢だ夢だ夢だ・・・・・・





 



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



















「っ・・・・・・!!」


 どうやら寝てしまっていたらしい。・・・・・・しかし、何と言う悪夢だ。死体とかシャレになんねえぞオイ。15歳以上つけてないんだぞコレ。



 しかももう試合終わってるし。何と言う・・・・・・。これは苛めか?新手の苛めなのか?

まあいい。後でリリアに結果を聞けばいいんだし。


 コロシアムを出て、リリアを探す。






















「・・・・・・お、いたいた」


 発見。何かベンチに腰掛けてボーッとしてる。


「・・・・・・・・・・・・あ、リュウキさん」


 何か反応が鈍い。もしかして、


「試合、もしかして・・・・・・負けた?」


 黙って小さく頷くリリア。別に当たっても嬉しくない事が当たってしまった。

あえて言おう。ザマァwww























 どうやらリリアさん魔法使えないみたいなので、今まで剣術で戦ってたんだとさ。

まあね。魔法なんていう遠距離攻撃VS剣術という近距離だったら負けるわさね。

それでも第3回戦までは行ったらしい。準決勝の前の試合まで行ったと考えてね!
























 そんなこんなで時間を潰してたんだけどさ。


「・・・・・・・・・・・・む」


 後方役20m程の人目につかない所に、さっきから俺の事を追ってきている輩がいる。なんだろう、今朝ボッコした使い魔のご主人様かね?




「君がリュウキ・カグラかな?」


 向こうから話しかけてきた。いつの間にか俺のすぐ隣まで来てるし。何それ瞬間移動?


「・・・・・・・・・・・・だったら何さ」


「いやなに、少しだけ頼みがあってね」


 話し方で分かる奴は凄いと思うが、見るからにキザ野郎・・・・・・もとい、ナルシストである。

そしてこのナルシーの頼み事と言うのが、まあ直訳するとだな、




「明日の決勝戦、わざと負けてほしい」


 との事。要するに八百長ね。


「何でそんなメンドい事しないといかんのよ」


「何もタダで頼もうという訳では無い。・・・・・・・・・・・・いくら欲しい?」


 しかも買収と来た。素晴らしいほどの小悪党ぶり。



「断る、と言えば?」


「おや?こんな魅力的な頼み事を断るのかい?」


「生憎金なら間に合っているのでね。しかもあれ優勝したらまた賞金もらえるみたいだし」


 さらには賭けにも参加しているため、負けたらちょっとヤバかったりする。























 ちなみにあの後キッパリと断った後、何者かが俺を襲ってきたので返り討ちにしてやった。ちょっとイライラしていたのでいいストレス発散になったから良しとしよう。

龍「・・・・・・・・・・・・おいダメ作者」


・・・・・・何さ。自分だって分かってる所は分かってるぜ?


龍「無理やりのシリアスだな」


人生初のシリアスですが何か?


龍「よし分かった。時世の句は書けたか?遺書は?まだなのなら書くくらいの時間はくれてやr」


すいまっせんでしったぁ!!


龍「おおう。見事なジャンピング土下座。しかも空中ひねりとはやるじゃないの」


ついカッとなってやった。後悔も反省もたくさんした。


龍「したのなら良し」


とでも言うと思ったのかアフォg


龍「それが遺言だな?じゃあ・・・・・・痛覚を持って生まれた事を後悔させてやろう」



アッ―――――――――!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ