日常~レベルを上げたいならメタキンを狩れ~
~龍稀視点~
「私を鍛えてください」
「よしわかった表出ろ」
朝起きてちょっとしてからの会話。俺まだ眠いんだけどな。
部屋から出て少し歩くと広場らしきところに着いた。展開速い。読者ついてきてねえって。
「さてと。手っ取り早く強くなりたいなら・・・・・・『召喚』」
俺の周りに魔方陣が五つほど現れ、そこからある魔物が召喚される。
全身鉛色でデカくて冠かぶってて目と口しかない・・・・・・簡単に言えばメタキン。
しかしコイツはただのメタキンじゃない。
一体で経験値数百万もらえるという夢のようなメタキンだ。
駄菓子菓子。ただこれだけだとつまらないから、俺がステータスに改良を加えておいた。
全能力MAX、HPは30、MP無限で呪文も使う。もちろんマダンテもメガザルも。だけど逃げない。
「コイツらを全て倒すんだな。本気でやらないと死ぬぞ」
「わかりました」
よし。そんじゃま・・・・・・
「死合い開始ィ!」
決して誤字ではない。
メタキン(改造)Aが現れた!
Bが現れた!
Cが現れた!
Dが現れた!
Eが現れた!
メタキン(改造)の先制攻撃!メタキン(改造)Aはマダンテを唱えた!全ての魔力を開放!
リリアに300のダメージ!
リリアの攻撃!メタキン(改造)Bに斬りかかる!
メタキン(改造)Bに20のダメージ!なんて怪力!
龍稀が介入!リリアに聖龍炎を使った!リリアのHPが1000回復!3ターン全能力上昇!
メタキン(改造)Cの攻撃!Cは全ての魔力を開放しマダンデを放った!
リリアの100のダメージ!龍稀は鼻で笑いながらはじき返す!
メタキン(改造)Dの攻撃!Dは龍稀に向かって天高くからボディアタック!
龍稀はあくびをしながら叩き潰す!メタキン(改造)Dに数え切れないほどのダメージ!Dは融解した!
Eはザオリクを唱えた!Dが帰ってきた!
「めんどくせえ」
龍稀はタイムストップを唱えた!世界の時が止まる!
Aに火龍拳を繰り出す!
Bにドロップキックを繰り出す!
Cに怒涛の百烈拳を繰り出す!
Dにフレイムアローを繰り出す!
Eにかかと落としを繰り出す!
「そして時は動き出す・・・・・・ってか?」
メタキン(改造)達は原子も残らず消え去る!龍稀達の勝利!
リリアは数え切れないほどの経験値を手に入れた。
龍稀は数え切れないほどのオリハルコンを手に入れた。
さて。レベルアップが済んだのなら実践練習だ。
「いやああああああああああ!!」
叫んでいるのは俺ではない。リリアだ。現在無数の弾に追われている。
そして弾の出所は俺である。実践練習の目標はコレだ。
「襲い来る魔弾を避けながら俺に一撃を当てる」
俺の周りには数千もの魔弾が浮いている。そしてリリアを追っている魔弾の数は40。まだ増やせるかな?
決して弾幕ゲーではない。
リリアはリリアで手に持った木刀を振り回しながら逃げている。最初は100あった魔弾も、あの木刀に当たった瞬間弾けた。木刀が強いのかリリアが強いのか・・・・・・。
「ほれほれ。まだ増えるぞー」
「無理ですって!!これ以上は死にますって!!」
非殺傷設定なので死ぬことは無いだろう。痛みはあるけど。
「喋ってる暇は無いと思うが?」
「え!?うわっ!!」
死角からの魔弾を見事にかわす。・・・・・・中々できるじゃん。
「制限時間はお昼まで。あと30分くらいかね」
「無理ですって!!」
無理じゃない。やればできる。ついでにできなかった場合は罰ゲームを用意してある。
覚悟を決めたのか、リリアがこちらに向かって走ってくる。
「でぇやああぁぁっ!!」
そのまま剣を振りかざし、俺に向かって振り下ろす。
そして煙のように消える。
「・・・・・・え?」
「残像だ」
隙だらけの背中に魔弾を当てる。ゲームセット。
「まだまだじゃのう。ふぇっふぇっふぇ」
地面まで伸びる付け髭を撫でる。一度やってみたかったんだよね。
「・・・・・・なぜかその仕草がとってもイラつくのですが」
気のせいだろう。
「・・・・・・さて。罰ゲームのお時間です」
「誰に向かって言ってるんですか?」
読者。
「第一回目だし、ちょっと軽めにいってみるか。腕立て腹筋スクワットそれぞれ1万回ずつ。終わるまで昼飯無し」
「えぇ~!?」
なぜそんな嫌そうな顔をする。こんなの五分かからんだろ。
ちなみにリリアの昼食は夕食になりましたとさ。
まさかの二連続投稿。質が落ちてないといいけど。
龍「最初の方に不定期更新とかかいといて何気に一週間に一回はするよな」
ああそれ?・・・・・・まあ事情があるんだよ。
龍「まあいいか。それは後で拷も・・・ゲフンゲフン尋問すればいいし」
・・・・・・あれ?どっちも地獄のような気が。
龍「次回!【小さな孤児院】未来を・・・・・・切り拓く!」
ヲイ。有名な台詞でごまかそうとするな。