第15話~空からの眺めって綺麗だよね~
~龍稀視点~
視力回復。良かった。目見えなくなるかと思ったぐらい痛かったからなあ。
ドラゴンがいた場所まで近づく。・・・・・・まさか死んでないよな?まだ乗せてもらってないからな。重傷までなら治せる。
・・・・・・いた。特に目立った外傷は無し。でもぐったりと地面に横たわっているからダメージはあったみたいだ。念のため聖龍炎をかけておく。多分治るだろう。
「ふう。終わった、と。・・・・・・で?次はどうくるお嬢さん」
「本当はこんな手使いたくはなかったけど・・・・・・これが私の奥の手よ」
またもや空に向かって右腕を突き上げ、指を鳴らす。・・・・・・今度はなんだ?
『・・・・・・・・・ちょ・・・!はな・・・く・・・』
『・・・・・・うる・・・!おとな・・・く・・・ついて・・・』
どこからか声が聞こえる。最初に聞こえた方は嫌がっているような感じがした。
数秒後、声のした方から誰かが見えてきた。・・・・・・あら?アレって・・・・・・
「・・・・・・リリア?お前何してんだ?」
「私だって知りませんよ!!気持ちよくお昼寝してたら急に起こされて連れてこさせられたんですよ!!」
なぜか縄でぐるぐる巻きにされているリリア。そしてその周りには鎧をつけたおっさん数人。
「・・・・・・・・・これがお前の奥の手だと?」
「・・・・・・ええそうよ。こんな汚い手段は使いたくなかったのですけれど。・・・・・・さあ、この人を解放してほしければ私の物になりなさい」
「・・・・・・ふっ。無駄な事を・・・・・・」
『時を止める魔法』で検索。ヒット。
「『タイムストップ』」
瞬間、学園が、国が、世界が動きを止める。動けるのは俺だけ。ずっと俺のターン!
まずはリリアの周りにいたおっさんを殴り倒し、縄を音無でぶった斬りリリアを救出。抱えて走り出し、ついでに俺を捕まえようとした奴から金目の物をいただく。金色の硬貨を2枚ゲット。
ある程度離れたら魔法を解除。そして時は動き出す。
最初に気づいたのは俺を捕まえようとした奴だ。
「・・・・・・っ!?いつの間に・・・・・・?」
ヤバい。こっち見た。逃げよう。
後ろから「追いなさい!」とか声聞こえたけど全力で無視。走る走る走る。
「ぬおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」
現在学園の中を走り回っている。もちろん逃走中だ。・・・・・・しかし、
『待てええええええええええええええええええっ!!』
「待てと言われて待つ馬鹿がどこにいるって言うんだよおおおおおおおおお!!」
後ろに大量のおっさんを従えながら。しかもコイツら早い。
「何か無いか何か無いか・・・・・・!!」
ポケットを弄る。アメ、ガム、携帯電話、ウォークマン、スタンガン、サバイバルナイフ、ライター煙草鏡にヘアゴム・・・・・・どれも役立たねえ。
「・・・・・・おっ、これイケるんじゃね?」
手に持ったのは一つの投げ玉。・・・・・・そう、これは、
「食らえやああああああああっ!!」
思いっきり後ろに向かってぶん投げる。と、
カッ!!
周りの景色が白くなるほどの光・・・・・・要するにコレ閃光玉だ。前に友達がくれた。
光が治まった後に後ろを見る。おっさん達が頭の上に星を回しながらさまよっている。今がチャーンス!
「もういっちょ!!」
今度は別の玉を取り出し、自分の足元に投げつける。
「モドリ玉ぁ!!」
決して戻る場所はベースキャンプではない。多分リリアの部屋だろうか?
これも同じ友達がくれた。・・・・・・アイツはリアルで狩りをしているのだろうか?
全身を緑の煙が包む。そして、
その場から消えた。
龍「・・・・・・オイ作者。タイトルがまったく関係ねえぞ」
タイトルなんてしょせん飾
龍「くたばれ『火龍拳』!」
ちょっ!それまだ本編で見せてなぎゃあああああああああ!!
『火龍拳・・・拳に炎を纏わせ思いっきり相手にぶつける技。弱ぱんちの属性付きと考えると分かりやすい。常人ならば当たれば灰になる』
龍「ふう。悪霊退散もしたし次回予告でも。
次回!おっさんの大群から逃げ延びた龍稀達の運命やいかに!?
【今度こそ空を飛べるはず】期待はせんでもええぞ。所詮こんなダメ作者だし。




