第14話~ドラゴンはみんなの憧れ、その2~
ふぅ・・・まさか次話のまえがきまで追ってくることはないだろう・・・・・・
リ「どこへ行こうというのかね?」
なん・・・・・・だと・・・・・・?
~龍稀視点~
腕時計のストップウォッチ機能を起動させる。準備体操も終わった。準備オッケーだ。
「さて。いっちょ行きますかぁっ!」
一気にドラゴンの懐へ潜りこむ。まずは小手調べだ。
「弱ぱーんち!」
ドゴッ
・・・・・・あまりダメージは無いようだ。なんかピンピンしてるよ。今なんかした?とか言いたそうな顔してるもん。
いったん間合いをとる。お次は魔法でもいってみましょうかね。
ドラゴンの色が緑色→くさタイプ?→なら炎の属性っしょ。
炎属性の威力が高めの技を検索する。・・・・・・ヒット。
右腕を空に向かって突き上げ、魔法を使うための準備をする。・・・・・・と、その時。
ドラゴンが視界から消えた。
「あるぇー?」
おかしい。何かがおかしい。絶対おかしい。
だってドラゴンだよ?見た目10mくらいありそうなドラゴンだよ?それが一瞬で消えたんだよ?おかしいって。
「・・・・・・後ろから殺気っ!」
しゃがむ。と、さっきまで頭があった場所を大木のような尻尾が通過していった。何ソレ。どうやったの?魔法?瞬間移動?
「驚くのも無理はないわね!その『ウィンドドラゴン』は世界最速のドラゴンなのよ!常人が目で追いつけるスピードじゃないわ!!」
後ろから説明するような声が聞こえる。高笑いと一緒に。ウゼェ。
まあいい。とにかくどんな奴かは把握した。後は対処法かな?
後ろから殺気が消える。どうやら移動したらしい。ヒットアンドアウェイ戦法?
今度は頭上から殺気。上を見る。ドラゴンがこちらに向かって突進してきていた。
「危なっ」
右へ跳ぶ。・・・・・・うーむ。すばしっこいなコイツ。捕獲魔法とかねえの?
・・・・・・検索。ヒット。あったよ。
また見えなくなった。そしてまたもや頭上から殺気。上を向く。・・・・・・首が痛い。
ドラゴンが口を開ける。喉の奥から赤い炎のようなものがチラチラと見える。・・・・・・なんかヤヴァイ。
急いで捕獲魔法を唱える。
「落ちろ蚊トンボ。『バインド』!」
ドラゴンの周りに細長い鎖のようなものが現れ、それがドラゴンの身体に巻きつく。ついでに口にも巻きついていた。・・・・・・あぶねぇ。さっきの炎は多分ブレスかなんかだったんだろう。
ドラゴンが落ちてくる。・・・・・・あれ。なんかデジャブが
ドズウウゥン(ドラゴンが落ちてくる音)
ブワァッ(衝撃で土煙が舞う音)
ゴロゴロゴロ(土煙が目に入り、のた打ち回る音)
「目があああああ目がああああああああ!!」
痛い!!超痛い!!やっぱりこういうオチなのか!?
「・・・・・・あなたって馬鹿なのかしら?」
ほら後ろからもなんか呆れたような声聞こえるし!!・・・・・・恨むぞ作者。
またもや目を擦る。・・・・・・どうにか見えるようになってきた。ドラゴンはまだ捕獲されているようだ。
今がチャーンス!
さっき使えなかった魔法を使うため、右腕を空に向かって突き上げる。
「くたばれ。『エクスプロージョン』!!」
右手に拳くらの炎が現れ、徐々に大きくなっていき、最終的に5mくらいの大玉になる。
「消し飛べやあっ!!」
それを思いっきりドラゴンに向かって投げる。
ドッゴオオオォォォン!!
当たった衝撃がこちらにも伝わる。そしてまたもや土煙。っは!二度も同じ手はくらわんよ!!
目を瞑る。これで目に入るのは防げるはずだ。
・・・・・・あ、でもちゃんとドラゴンに当たったのかどうか確認しないと、
ブワァッ(土煙が舞う音)
ビターンビターン(あまりの痛みに発狂し、地面を転がる音)
「ぐあああああああああ!!なぜ三回もおおおおおおおおおお!!」
もうやめて!目のライフはもう0よ!!
龍稀(以下龍)「さて。まえがきにて作者が粛清されたため、あとがきは俺が出る」
龍「しかしあの土煙は痛い。ホント痛い。三回目は目が見えなくなるかと思ったぐらい痛かった・・・・・・次のあとがきで覚えてろよ作者」
龍「さて。俺の話は置いといて。次回予告でもやるかね。
(カンペ)『ついにドラゴンを倒した(?)龍稀。龍稀を捕まえようとした人は龍稀によって粛清されてしまうのか?そしてドラゴンには乗せてくれるのか?
次回!【空からの眺めって綺麗だよね】TAKE OFF!
うぅ・・・・・・酷い目にあった。リリアの出番はちゃんと考えてあげないと。
龍「よう作者。次は俺の番だ」
ちょっ!まった!こちとら日ごろのストレスがたまって
龍「何がストレスだ。部活もやってねーで。
・・・・・・小便は済ませたか?神さまへのお祈りは?部屋の隅でガタガタ震えて命乞いする準備はOK?」
うおっ!?龍稀の後ろに阿修羅のようなものが見える!?
龍稀「断☆罪!!」
ぎいいいいぃぃぃぃやああああぁぁぁぁぁっ!!
その後、作者の行方を知る者は誰もいなかった。




