番外編~その頃のリリアたち~
こちらはかぐさんメインの番外編ではないので日常とは書きません。
かぐさんメインの番外編のみ日常というものをつけます。
今回はネタ盛りだくさんなので、そういうのが嫌な方はバックステッポしてください。
どうも、俺だ。分身Bだ。覚えているか?
さて。本体の方は色々と大変らしいが、こちらはそうでもない。
悪魔たちが来た時に本体ここにはいないぜって言ったらどこか探しに行きやがった。おかげで暇で暇でしゃーない。
・・・・・・まあ、未だにリリアが納得のいかない表情をしているが。
「・・・・・・さん!」
だってねえ。手刀ぶちかまして逃走だぜ?そりゃ怒るわ。
「・・・・・・さん!」
本体ももっとスマートにやりゃあいいもんを。
「分身さん!」
おっといけね。考え事のせいで聞いてなかった。
「うい? 何ぞ?」
声のした方に振り返れば、やや頬を膨らませたリリアが。
「話聞いてました?」
「貴様の話は聞いていない!」
ビシッとポーズを決めつつ言い放つ。
「・・・・・・貴方は私を怒らせて楽しいですか?」
「すごく・・・・・・楽しいです・・・・・・」
あ?本体の方はシリアス一直線だって?んなもん知るか。それなら分身である俺が思い切りはっちゃけてやろうじゃねえか。
「はあ・・・・・・」
ため息を吐きつつ身の丈ほどの大剣を構えるリリア。
対する俺は無手。銀を使えるのは本体だけなんだぜ?
「行きますよ!」
「どこからでも」
大剣を振りかぶり突進するリリア。
「はあっ!」
「ほいさ」
垂直に振り下ろされたそれを、半身をずらして避ける。ちなみにこの大剣、刃はちゃんと潰してある。さすがに切れるもの相手に無手は遠慮したいんだぜ。
「やっ!」
「速さが足りんな」
振り下ろした大剣を上に振り上げ、その勢いで回転蹴りを繰り出すリリア。
それを両手で掴み、
「目指せハンマー投げ世界一!」
ハンマーの代わりにリリアを振り回して遠くへ飛ばす。
「か~ら~の~? 『フレイムランス』!」
リリアが着地するよりも早く炎の槍を作り出しそれを投げつける。もちろん威力はちゃんと抑えてある。
「っ!」
リリアは飛んできた炎の槍を、斜めに構えた大剣で軌道を逸らし、そのまま地面に着地。再び特攻する。
「はあっ!」
「あくびが出るんだぜ」
横薙ぎに振るわれた大剣と、その後に続いて飛んでくる蹴りを華麗にバックステッポして回避。
「さてさて。ではこちらの反撃と参りましょうかねえ?」
「!」
瞬きしている間に一気に近寄り、腹へ拳を突き出す。
リリア腹と拳の間に大剣を挟んで受け止め、反動で後ろへ飛ぶ。
そしてそれよりも速く、リリアの後ろへ移動する俺。
「どこを見ているのかね?」
「あぐっ!」
大剣が挟まれるよりも速くかかと落としを腹へ叩き込み、地面へ落とす。
リリアが地面で一回バウンドし、その勢いで大剣が遠くへ飛んでいく。
「はい、これで終了ね。速さが足りんよ速さが」
「うう・・・・・・」
まあ何をしていたのかといえば、リリアの修行に付き合っていた。
もっと強くなりたい→話は聞かせてもらったぞ!→つまり、修行しないとお前は弱いんだよ!→な、なんだってー!?→今ココ。
「・・・・・・参りました」
ちなみにこの修行、参りましたと言わないと終わらない。
前に負けても参りましたと言わなかったので散々苛めてやってから素直に従うようになった。それでいい。
「ん、よろしい。ほれ『聖龍炎』」
リリアに魔力を流し、疲れなどを燃やして体外へ。
「熱っ」
「当然だ。そうなるよう設定してあるから」
「設定!? 設定なんてあるんですかそれ!?」
うーん、やっぱりリリアはツッコミ役に限るぜ。
――――――おい、またやってるぞ
――――――いくら剣だけ鍛えたって魔法がなければただの二流だよな
――――――無駄な事だよ
ざわ・・・・・・
ざわ・・・・・・
ざわ・・・・・・
ざわ・・・・・・
「・・・・・・」
リリアの顔が曇る。
「気にすんな。ああいう奴らってのは他人を見下して何とか自分を保とうとしてるのさ。能力的には大して変わらない・・・・・・いや、お前の方が上か」
あえて大声で、陰口を叩く奴らに聞こえるように言う。
すると、短気な馬鹿が引っかかってこちらへやって来る。
「今のは僕たちに喧嘩を売っているととっていいのかい?」
「ん? つまりお前は他人を見下して自分を保とうとしてる小物ってわけか?」
「・・・・・・よろしい、ならば決闘だ」
「喜んで。かっぐかぐにしてやんよ」
さてさて。
ここはいわゆる決闘専用のフィールドだ。
やけに広い正方形のレンガのステージと考えてくれ。
そんなフィールドに俺と例の短気な奴がいる。
・・・・・・ただし。
「・・・・・・なあ、三対一って有りなのか?」
「おいィ? 今何か聞こえたか?」
「いいえ何も」
「俺のログには何もないな」
露骨に無視しやがる・・・・・・お前ら絶対忍者だろ・・・・・・汚いさすが忍者きたない。
そうなのだ。
例のひ弱そうな短気馬鹿と、ものすごく筋肉モリモリな男と、平均的な男が一人。
「まあいいや。仲間がいないと勝てないって事だろうし」
「あ?」
「今なんて言った?」
「負けた時の言い訳だろ?」
露骨に小物臭を漂わせる・・・・・・弱っちい。
「いいから速く来いよ。俺帰って寝たいんだから」
「くっ・・・・・・舐めやがって! ジョナサン! マイケル! 奴にジェットストリームアタックを仕掛けるぞ!」
「「OK!」」
ジョナサンと呼ばれた筋肉な男が先頭に、マイケルと呼ばれた平均的な男が真ん中に、そして最後に短気な奴が後ろにと縦に三人で並び、こちらへ突貫してくる。
筋肉男が縦になり、後ろの奴らが魔法でも唱えるという戦法なのだろうか。
だけどさ。それって・・・・・・。
「こういうのに弱いよな?」
ポケットから取り出したのは、レイジングハートと呼ばれる某白い魔王さんの武器。
「ほれ『バインド』」
「「「なっ!? 動け! 動け! なぜ動かない!」」」
奴らを三人まとめて大きなわっかで縛り付けて拘束。
その間にレイジングハートを構え、辺りに充満している魔力を収束する。
「さて・・・・・・」
そしてやや多めに魔力を溜め込み、チャージが完了する。
「お別れです! 『スターライトブレイカー』!」
そして放たれる、桜色の砲撃。
Bob『これで勝ったと思うなよ・・・・・・』
Kagura『もう勝負ついてるから』
そしてこれが、砲撃に呑み込まれる前の最後の会話だった。
「ふう・・・・・・」
レイジングハートをポケットにしまい、ため息を一つ。
「またつまらぬものを撃ってしまったか・・・・・・」
本来この台詞を使う人がこの場にいたら斬られそうだな。マジで。
「・・・・・・む、しぶとい」
そこには真っ黒こげになりながらも立つ例の三人組が。
何かを言おうとしているが、口から出るのは黒い煙だけだ。
「ならば今度こそお別れです!」
少し距離をとり、助走をつけて三人組の突進。
「奥儀『羅漢運送』! 『北斗羅漢撃』ぃ!」
羅漢撃が決まり、今度こそ確実に空の星となった三人組でしたとさ。
ちなみに星になった時の色は赤だったらしい。
「いぇあ! 俺勝利! 完 全 勝 利 !」
試合開始前に散々無駄口叩く奴は弱いってじっちゃんが言ってた。まさか現実になるとは思わなんだ。
「さて、と・・・・・・オイそこらの観客共」
やや睨みを利かせて、この決闘を観戦していた野郎共に言い放つ。
「お前らもこうなりたくなかったら、何をすればいいか分かるよなあ?」
『調子こいてすいあえんでした;』
何十人もの人間が土下座する様は、見ててとても楽しかったです。まる。
「・・・・・・で、どうしてこうなった」
「貴方が無茶をするからです」
そして今となっちゃ俺が正座をしていた。なぜに?
「あんな事言ったって余計悪口が増えるだけでしょう!」
「大丈夫だ、問題ない。言ったら口きけなくしてやるから。にど・・・・・・ゲフンゲフン」
「今二度とって言おうとしましたよね? 何をする気だったんですか?」
「え? そりゃもちろん闇にほうむ・・・・・・ゲフンゲフン」
「・・・・・・今のは誤魔化しようがないですね」
「調子こいてすいあえんでした;」
そんな会話があったとかどうとか。
今回ははっちゃけました。ええ。ネタ使いたくてしょうがなかったんです。
今回はブロント語がたくさんです。
露骨にブロント語使える事をアッピルする・・・・・・嫌らしい。
さあ元ネタ解説いきますよ。
「貴様の話は聞いていない」
確かジョジョ。あったっけなあ・・・・・・。
「速さが足りない」
元ネタ不明。この前に色々と台詞を叫ぶんですが覚えてません。
「どこを見ているのかね?」
ムスカ大佐。大佐マジ目がバルス(?)
「ざわ・・・・・・ざわ・・・・・・」
カイジ。正式名称はもっと長いですけどね。あれ大好き。ラーメン屋とかに置いてあったら北斗の拳よりも優先して見る。
「かっぐかぐに~」
みっくみくにしてやんよ!
「おいィ?」
「お前ら絶対忍者だろ・・・・・・汚いさすが忍者きたない」
「これで勝ったと思うなよ・・・・・・」「もう勝負ついてるから」
「調子こいてすいあえんでした;」
これ全部ブロントさんより。あれはネタがありすぎて私のネタ貯蓄がマッハ。
「ジェットストリームアタック」
ガンダムより。あの三人の名前覚えてないなあ・・・・・・ガイアさんだっけ?しか覚えてない。
「お別れです!」
元ネタ不明。何かの格ゲーだったような・・・・・・。
「北斗羅漢撃」
私の大好きなジャギ様の技。ケンシロウ?誰それ?ってくらいな程度には好きです。世紀末石油王マジハンパねえ。