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第89話~ストレスが溜まるとはっちゃけた時のはっちゃけ方が凄まじい~




















 突然の発光に、俺は目を腕で遮るように隠す。


 ・・・・・・が、少しタイミングが遅かったらしく。太陽を直に見た後のような痛みが瞳に突き刺さる。


「ぐあああああああああ!! 久しぶりの目がああああああああ!!」


 そして地面か何か分からない場所をゴロゴロと転がりまわる。


「ぐあああああああああ!!」


 ついでに隣で白もゴロゴロしていた。なんだ、行動も俺と一緒なのか。流石俺の一部だ。


 光はしばらく俺たちの網膜を焼いた後、徐々に小さくなりやがて消えた。


 光が収まってもしばらく目の痛みは収まらず、その間ずっとゴロゴロと転がりまわっていた。























 長い間ゴロゴロとしているうちに痛みが収まり、俺は動き回ったせいで乱れた呼吸を正してから立ち上がる。


「・・・・・・オウ」


 そして周りを見渡した後、思わず外国人が驚いたような声をあげてしまった。


 先の見えなかった真っ黒な空間が、灰色に変わっていた。


「・・・・・・くそ。なンなンだあの光はァ・・・・・・」


 俺が驚いている最中、白がふらふらとよろめきながら起き出す。


 そして灰色の空間を見た後、


「・・・・・・oh」


 と呟いた。俺より発音うまいじゃないかこのヤロー。


「えっと、何がどうしてこうなったん? 俺には何がなんだかさっぱりわからんとよ」


 ちょっと色々方言らしきものが混じった言葉で白に問いかける。


 白は顎に手をあてやや考え込んだ後、


「てめェが俺を生かしたからだろうなァ。もし俺が生きてなければ、この世界は白に変わってたはずだァ」


 と言った。

 

「そうなん?」


「そうなンだよ。俺という中途半端な存在がいるから、この世界も中途半端になったンだろォな」


 さいですか。
























「所で白」


「あン?」


「色的に考えたらさ。俺が闇でお前が光だよね」


「・・・・・・ンなモン知るか」


 そんな会話を交わした直後、視界が真っ白に染まり、意識が途絶えた。























「・・・・・・」


 目が覚めると、そこは木で出来た小さな宿屋の一室だった。


『あ、起きました? 主』


 とそこに、足元から声が聞こえる。


『やっぱりうなされてましたが・・・・・・大丈夫ですか?』


 足元で聞こえた声は、いつの間にか頭の上から聞こえる。


 俺はそんな一瞬で移動した声の事は気にせず、身体をほぐすように、また確かめるように動かす。


「・・・・・・大丈夫だな。むしろちょい調子がいいか」


 硬いベットで寝ていたというのに、痛い部分はどこにもなかった。むしろすこぶる調子がいい。


 少し前まではやたらうなされたり寝不足でイライラしていたのになあ・・・・・・全く。


「・・・・・・ははっ」


『何か楽しい事でもあったんですか?』


 頭の上から聞こえる声。


 ・・・・・・ああ、あったさ。それも、とびっきり楽しい事がな。


「話せば長くなる気がするので省略。しかし気分がいいな・・・・・・ちょっと悪魔たちフルボッコしてくるか」


『残念ながらこの国に悪魔はもういませんよ? 今のところは』


 なん・・・・・・だと・・・・・・。


「ってか、そんなの分かるの?」


『ええ一応。悪魔は普通の人間とは魔力の質が違うんです。こう・・・・・・禍々しいといいますか・・・・・・』


 なんだろう。必死に言葉を探す頭の上の子がやけに可愛く見える。今まではそんな事全然なかったのに。


 ・・・・・・ああ、余裕がなかったからか。


 頭の上にいる、狼とも犬とも似つかない生物・・・・・・もとい銀の背中をつまみ上げ、


『わわっ』


 俺の目の前へ持ってくる。


『えと・・・・・・何か?』


 白銀の美しい毛並み。


 真っ赤な瞳。


 そして何より・・・・・・。


 その素晴らしい生物を抱きしめる。


『うひゃあっ!? あ、主・・・・・・苦しいです・・・・・・』


 ・・・・・・この毛ざわり!モフモフ感!たまらん!何故か無性に愛おしいッ!


『いっ、いきなり何ですか~!? ひゃっ! ほ、頬ずりしないで下さいぃ~!』


 何この可愛い生物!おk、テンションあがってきた! み な ぎ っ て き た !


 ヒャッハー!可愛い生物は保護だー!どんどん連れてこーい!


 ~ただいま主人公がぶっ壊れております。しばらくお待ちください~























「ふう・・・・・・はあ・・・・・・はっはっは・・・・・・銀分補給完了だぜぇ・・・・・・」


 宿屋の備え付けの鏡を見ると、少し前よりやや肌がつやつやしているような気がした。はて、目の錯覚だろうか。


 ちなみに銀は頭の上でぐったりしている。少し強く撫ですぎたか。


「今なら何でも出来る。やれば出来る。そうさ今こそアドベンチャーッ!」


 自分自身テンションがハイになっていて何を言っているか分からない。


 ついでに、何故宿屋の窓を開けているのかも分からない。


 あるぇー?何で窓が開いてるのかなー?あ、俺が開けたのか。


 緩い風が吹き込む窓から一旦離れて距離をとり、軽く準備体操をして身構える。


「今なら俺は鳥になれる! 気がする! アァーイキャーン・・・・・・」


 そして、ダッと勢いよく窓まで走る!


「フラアァ――――――イッ!」


 走った勢いを利用して窓から勢いよく飛び出す。


 飛び出した直後、俺の身体は重力に従って地面に向かって落下する。


 ちなみに地面への距離はそう遠くはないため、落ちても死んだりはしないだろうが怪我はするだろう。


 普通の人なら怪我をして終わりだ。


 では俺なら?


 空中で地面に足を向け、足に力を込めるようにかがむ。


「えーと、確か・・・・・・『エアブロック』!」


 キーワードを発すると、空中いるはずなのに落下しなくなる。


 今俺の足のすぐ下には、透明な色のブロックが置いてあるだろう。


 先ほど使った魔法は、そういう魔法だから。


 下に見える住民たちが俺を見ているが、そんなものは気にしない。


 足元に作ったブロックを強く蹴り、さらに上へ。


 そうしてブロックを作ってはそれを蹴り上へ上へと上る。


 たまに蹴り損ねて凄い勢いで落下した時はマジで死ぬかと思った。


 やがて国が米粒のように小さくなる場所まで上った後、足元に少し大きめのブロックを作り出し、そこに座る。


 そして。


「・・・・・・俺、何でこんな事したんだろ・・・・・・」


 狭いブロックの上で器用に両手両膝をついて落ち込む俺。


「認めたくないものだ・・・・・・若さ故の、過ちというのを・・・・・・」


 そうしてしばらく落ち込んだ後、高い所にいるせいか寒くなったので下へ降りた。


 ・・・・・・ああ、他の人の視線が痛い・・・・・・。

 今までずっとシリアスだったので今回ははっちゃけました。どうしてこうなった。


 『闇』については色々疑問があったりするかと思いますが・・・・・・あ、ないですかそうですか。いや私があるんですよ。


 ただ私の文才だと上手く表現出来ずにこの有様。うう・・・・・・恨めしいぞ私。


 まあいいです。元ネタ解説いきましょうか。





「目が~」


 これはもう言う必要もないような気がするのは私だけ?


 某ジブリ映画ですよ。





「俺は鳥になれる」


 「俺は鳥になる」が元ネタです。これはテイルズシリーズより。


 分んねーよって方は『反転』を英語に変換して検索してみてください。






「アイキャンフライ」


 これ既に一度使っているのにその時元ネタを解説しなかったという失態。やっちゃったZE☆


 パチンコとかもありましたよね確か。





「認めたくないものだ」


 こちらはガンダムより。確か赤くて通常の三倍の人だった気がします。






 これからしばらくはギャグにしたいな~なんて思ってたり。


 ただ、この先の事を考えるとどうしてもシリアスを入れないといけなかったり。泣きてえ。何でこんな小説作ったんだよ。

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