第84話~灰色の戸惑い~
「記憶を・・・・・・改ざん?」
記憶を忘れる、というのは人間として当然の事だが、記憶を変えるなんていうのは聞いた事すらない。
それを俺は、やっている?
「そォだな・・・・・・実際本当の記憶を見せた方が早いンだが、生憎今は見せられねェんだ。てめェが安定してないからな」
俺が・・・・・・安定?
「俺の話を聞いて混乱してるだろ。そういう時に見せちまうと、良くて廃人、悪くて即死だ」
普段の俺なら『おお、こわいこわい』とか言って適当に流していただろう。
だが、何故か今は出来なかった。
それ程俺は混乱しているという事なのだろうか。
「まァ、今は大人しく帰れ。それで自分の中で整理つけてから、もう一度ここへ来い」
その声を聞いた瞬間、目の前が真っ暗になった。
「・・・・・・」
次に目が覚めると、そこは少し前に眠りについたベッドの上だった。
俺はゆっくりと起き上がる。
『主、大丈夫ですか?随分うなされていたようですが・・・・・・』
そこへ、銀の心配するような声が届く。
「・・・・・・すまん。ちょっと散歩行ってくるわ。帰ってくるまで留守番頼む」
『はあ・・・・・・気をつけてくださいね?まだあの悪魔がいるかもしれませんし』
「ああ・・・・・・」
銀には、俺がどんな風に見えているのだろうか。
アイツに言われたように、混乱しているように見えるのだろうか。
少し気の抜けた返事をした後、俺は宿屋をゆっくりと出て、そのうち国すらも出て、気がつけば人が入り込みそうにない大きな林の中にいた。
自分の身体の数倍もある大きな木を背もたれにして、そこへ座る。
座ったと同時にため息が出る。
まあ・・・・・・まずは落ち着こうか、俺。
・・・・・・。
「・・・・・・落ち着けるわけが無えだろ・・・・・・っ!」
背もたれにしてる木とは別の、すぐ近くにあった木へ拳を打ち付ける。
一瞬大きな音がした後、打ち付けた所からひびが横一直線に広がり、木が真っ二つに折れた。
「・・・・・・くそっ・・・・・・」
一体何なんだ、アイツは。
俺の『闇』とか言っていた。
そもそも『闇』って何だ?
そして何より、
「記憶を改ざんしてるって・・・・・・何なんだよ」
今思い返してみると、あの頃の記憶がやけに曖昧だ。
思い出そうとすると、頭痛がしたり、頭にもやがかかった風になり、思い出す事が出来ない。
それでも必死になって思い出せば、アイツの言っていた『改ざんされた記憶』。
あんな事を突然言われて、落ち着いていられる人間がいるはずがない。
常に自分を落ち着けるように訓練していても、多分無意味だろう。
「なあ・・・・・・教えてくれよ・・・・・・」
両手で頭を抱え込み、苦悶のうめき声をあげる。
「お前は・・・・・・そして、俺は・・・・・・一体何なんだ・・・・・・?」
今回やけに短かったが、大丈夫か?
大丈夫だ、問題ない。
受験終わりましたよひゃっほう!
さあ遊ぶぜ~超遊ぶぜ~!
はっはー!パソコンが私を待っている!今行くぜマイハニー!
(ただ今受験終了したためテンションがハイになっております。この文章を見た方は何も言わず暖かい目で見ていて下さい)
ちなみに今回元ネタ解説はないです!だって使ってるネタがないから。
さあ行くぜ!私のターン!ドロー!パソコン!私のライフは53万を軽く超えるー!ヒャッハー!