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第76話~旅立ちの祝いは戦闘で~




















「勢いで飛び出してきたはいいが・・・・・・どこへ行こう」


 国を出る前に買った地図を広げる。


 地図の左上に俺がいるラルグランド王国、その下にリーンズ王国と呼ばれる国が。


 右上にはルナフォード王国、その下にラーズ王国があり、四つの国を二つずつに分かつように中心に海のような青い線が流れていた。


 ただし、地図の中央には不自然な空間があった。


 まるで今はないが昔は何かがあったような・・・・・・。


『主、まずはすぐ近くにあるリーンズ王国へ行くのが良いかと』


「まあそれしか無いよな・・・・・・。地図の右側は推測だけど船か何かを使わないと行けないだろうし」


 地図を畳んでポケットに押し込み、目指す国がある方角へと歩き出した。
























「・・・・・・そういえばさ」


『どうしました?』


「この道・・・・・・やけに綺麗だよな。人が通るのか?」


『はい。先ほど私たちがいた国と今目指している国を繋ぐ道路のようなものですね。人や馬車がよく通るので、いつの間にかならされていたのでしょう』


「そーなのかー」


 雑草一つない綺麗な道を歩く。後ろを振り返れば、俺の足跡と他にもこの道を利用している人達の足跡が大量にあった。


 まあ、だから何だという話なんだけど。
























「・・・・・・なあ、銀」


『・・・・・・はい、何でしょう』


 目の前で繰り広げられる光景を、俺はただ見ているだけしか出来なかった。


「どうして俺ってさ、こうもトラブルに巻き込まれるんだろうね」


『今までそんな数のトラブルがあったとは思いませんが、まあ・・・・・・強いて言うなら運命か何かなのでしょうね』


 俺のいる場所から少し離れた場所に、一台の馬車があった。


 その馬車は見た目が高級そうな事から、乗っている人はたいそう金持ちなんだろう。


 そんな馬車の周りには、馬車を守るように広がっている甲冑を着た人が5、6人ほど。


 そしてそんな甲冑達を襲う、小型の豚が二本足で立ったような謎の生物が数十匹。


「・・・・・・俺はどうすれば良いと思う?」


『助けますか?』


「恩を売っておくのも悪くないかもなー。銀、準備出来てるか?」


『いつでもいけますよ』


「でも俺の準備が出来てないからちょっと待ってねー」


『え、私に聞いた意味は?』


 特に無い。


 甲冑VS謎の生物の戦闘音をBGMにしながら、俺はゆっくりと準備体操を始めた。

 ようやく展開が動き出しますよっと。


 今回も元ネタ解説は無しです。最近元ネタのあるものを使わないなあ・・・・・・。

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