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第67話~月夜の夜には気をつけるんだな……~















「・・・・・・さて。もう一度だけ言うチャンスをやろう。今何と言った?」


「魔王様からお前を連れてくるように言われた」


 ・・・・・・HAHAHA、何言っていやがりますかこの悪魔は。


 魔王?MAOU?アレですか?某管理局の白い悪魔さんの事ですか?・・・・・・え?違うの?じゃあ何なの?


 じゃあアレだろ?触覚みたいな髪型のちびっ子魔王でしょ?レベル9999の。え?それも違う?じゃあ何だってんだよ!


「・・・・・・うん。突っ込むのはやめた。で、何で俺を連れてこいと?」


「お前が〈後継者〉だからさ」


 はい来ましたー謎発言来ましたー。


「抵抗するようなら無理矢理でもいいからつれてこいと言われたが・・・・・・まあ、無理だろうね」


 悪魔→既に一度俺に負けている。


「断る、と言ったら?」


「今僕が言った通り、無理矢理連れて行く予定だったさ・・・・・・無理みたいだけどね」



「その通りだな・・・・・・戦って分かったが、コイツは俺たちが何とか出来る奴じゃねえみたいだし」


 いつの間に起きた黒い方。


「・・・・・・じゃあ、俺帰ってもいいですかね?晩飯が俺を呼んでいる」


「帰ってもいいが・・・・・・帰れるのか?」


「はい?どゆ事?」


「上を見てみな」


 黒い方がそう言ったので、上を見てみる。


 ――――――バッサバッサバッサバッサバッサバッサバッサバッサバッサバッサババッサバッサバッサバッサッサバッサ――――――



 月夜を埋め尽くす、漆黒の軍隊。


 それらは全て、目の前に居る悪魔と似たような姿をしていた。


「あれから逃げ切れるのか?」


「・・・・・・正直無理ゲーですよー」


 頭上はるか高くにいる、目測で五十はいるであろう悪魔の大群。


 逃げきろと?あの数を?普通なら間違いなく無理だ。


 そう。

 

 『普通』なら。


 生憎俺はどう見ても普通じゃないので、結構余裕で逃げる事が出来たりする。


「ちなみにアイツらの目的も俺たちと同じだ。『多少傷をつけてでも連れて来い』と命令されているから、抵抗せずに大人しく従った方がいいぞ?」


 黒い悪魔が、ニヤリと笑みを浮かべた。キモイからやめれ。


 アレか?仲間来たから『勝った!』とか思ってんのかコイツは。


 ――――――よかろう。ならばその幻想をぶち壊す!


「『影分身の術』!」


 本体と全く同じ姿の分身を三人作り出す。


「さらに!スペルカードセット!」


 掛け声にあわせ、俺と分身三人が指の間に(いつの間にか)挟んでいた紙を頭上に勢い良く上げる。


「「「「『禁忌――――――」」」」


 挟んでいた紙――――――スペルカード――――――が光りだす。


「「「「『フォーオブアカインド』!!」」」」


 そして。


 空を埋め尽くさんとしていた悪魔たちの群れは。


 突如現れた無数のカラフルな光の玉の前に、次々と墜落していった。


 いやまあ弾幕なんだけどさ。


「な・・・・・・なんだよ、そのデタラメな技は・・・・・・!」


 黒い方の悪魔の顔が、真っ青に変わった。うわ何これ凄く面白い。


「『化け物』・・・・・・この言葉が、一番似合うかね」


 自分で言ってて悲しくなってきた。ちくせう。後でコイツに八つ当たりでもしてやろうかな。


 五十ほどいた悪魔の大群は弾幕の前に為す術なく次々と墜落していき、やがて影に隠れて見えなかった月が見えるほどまで数が減った後、残った悪魔たちが次々と逃げていった。


「さて・・・・・・『抵抗せずに大人しく従ったほうがいい』んだっけ?抵抗してみたら案外あっさりと勝てましたが何か?」


 黒い悪魔は先ほどから真っ青な顔のまま動かない。何?そんなに酷いかこの技。


 いや、確かに難易度で表せばルナティックくらいの量にはしたけどさ。


「そんな技を見せられたら、連れて行くのがいかに無謀だったかが分かったよ・・・・・・」


 白い方がため息をついていた。何それどういう意味。


「何か後味悪いんだが・・・・・・まあいい。『どこで○ドア』~!」


 声は初代ドラえ○んの方を思い浮かべてくれ。


「アリー・ヴェデルチ(さよならだ)! ふははははははは!」


 現れたピンク色の扉の行き先を学園に設定し、ドアノブを回す。


「・・・・・・覚えておくといい」


「あん?」


 最近だらしn・・・・・・いや、何でもない。


 ドアノブに手をかけたまま、呟きだした白い悪魔の声を聞く。


「悪魔はしぶとい・・・・・・近いうちに、再び狙われるだろう。気をつけるといい。特に一人の時は」


「・・・・・・そうかい」


 ドアノブを回して扉を引き、その先へと歩く。


「ならお前も覚えておくといい。数の違いが戦力の違いではないと言う事を」


 ちらりと見えた白い悪魔の表情は、お前何言ってんの?と問いかけてきているような表情だった。地味にウザかった。次会ったら一発殴ってやろう。いや、会いたくないけど。
























「ただー」


「・・・・・・お帰りなさい。今までどこに行ってたんですかねぇ?」


 扉を開けたら般若がいた。


 ばっ・・・・・・馬鹿な!時間はまだあった筈・・・・・・っ!


「今何時だとお思いですか?」


 壁に掛けられていた時計を見る。



 21時。



 ここで皆の意見を聞きたい。夕飯の時間といえば大体何時くらいだ?


 普通なら6時~7時・・・・・・最低でも8時までには食べるだろう。


 ではここでもう一度現在の時間を確認してみよう。




 21時。








 俺、オワタ。


「少し・・・・・・O☆HA☆NA☆SHIしましょうか・・・・・・」


「えっと・・・・・・言い訳はさせてくれないのでせうか?」


「YES!YES!YES!」


 目が笑っていない笑顔のリリアは、マジで怖いです。



















 おかしい・・・・・・ど○でもドアをくぐる前に確認した時はまだ6時くらいだったと言うのに・・・・・・。


 どうしてこうなった。

 小説を更新した日とその次の日のアクセス数が異常に多いのに対し、二日以上たつとアクセス数が異常に下がるという。


 つまり書けと。そういう事ですよね?



 元ネタ解説やりませうか。



「管理局の白い悪魔」

「O○HA○NA○SHI」


 どう見てもな○はさんです本当にありがとうございました。


 ・・・・・・そう言えば、元ネタ解説だと言うのに伏字ですよね。解説なってないやん。




「触覚みたいな髪型のちびっ子魔王」

 

 ディスガ○ア。2ポータブルでは悲惨な目に合っていた可哀想な子。




「影分身」


 分かる方は分かりますよね?ナ○トです。



「フォーオブアカインド」

 

 ○方。実はゲームを持っていないというもぐりな私。


 だって近くに売ってないんだもん!





「アリー・ヴェデルチ」


 JO○Oネタですサーセン。

 最後の別れの言葉は他にも候補あったんですが、あえてこれにしました。







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