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第64話~幻聴は疲れている時によく聞こえる~

 100話記念で今年最後の更新だとか言ってたくせに投稿。











 ――――――殺せ――――――


「・・・・・・ん?」


『どうしました主?』


「いや・・・・・・なーんか声がした気がしてな」


『声・・・・・・?』


「そ。殺せーとか聞こえたけど、お前聞いた?」


『・・・・・・?私は何も聞こえませんでしたよ?』


 辺りを見回すが、あるのは石の壁とお頭とおっさんだけ。しかもお頭とおっさんは気絶+縄で縛ってあるので声なんて出せるはずもない。


 ――――――殺せ――――――


「!・・・・・・まただ」


『私には聞こえませんよ?』


 なんだコレは・・・・・・まるで頭の中に直接語りかけているような・・・・・・。


 


 バァン!


「いたぞー!侵入者だー!」


「やっべ。とりあえずくたばれ」


 大声を出した男の腹を殴って気絶させ、縄で縛ってポーイと放り投げる。


「さーて・・・・・・どうしましょうかね」


『どうするも何も、依頼内容はアジトの壊滅でしたよね?迎え撃てばいいじゃないですか』


「ここか!よくもお頭を「それもそーだな、っと!」ぐふぁっ!」


 叫び声を上げるおっさん二人目にドロップキックを食らわせ、地面にキスをさせておく。


「残りは!?」


『えっと・・・・・・7人です!』


「おっけ、残らず殲滅すっぞ!」


『はい主!』


 部屋の外まで吹っ飛んでいた男を引きずり込み、しっかりと縄で縛ってから部屋に放り込んでから部屋を出る。


 右手に刀を持ち、左手に魔力を込めながら走る。


「貴様が侵入者か「そうです!わたすが変な侵入者です!」ぐっはぁっ!」


 無用心にも近づいてきた男がいたので顔を殴ってから腹をつま先で蹴り上げて頭に向かってかかと落とし。


「このまま逃げる気か「逃げるつもりは毛頭ございやせんぜ!」ごふぅっ!!」


 魔法を放とうとした男がいたので持っていた杖らしきものを半分に折ってから裏拳をかまして気絶させる。


『あと5人です!』


「温い!生ぬるいわ!もっと俺を楽しませてみろよおおおおおお!!」


 序盤は強いけど後々主人公たちに負けるキャラみたいな台詞を吐きつつ、目に入った男たちを次々と行動不能にする。


「『ファイアボ「詠唱中失礼!」ごふぅっ!」


「ヒャッハ「世紀末モヒカンは帰れ!」ひでぶっ!?」


「退かぬ!媚びぬ!省み「帝王も帰れ!」なぜだああああああ!!」


 ええい!そのネタは分からん人の方が多いだろ!てか何故この世界にいる!?


「俺・・・・・・無事に帰れたらけっこn「死亡フラグたてんな!」ぐっはぁっ!!」

 

 


 そんなこんなで。


「ラスト!一人ぃ!」


「くぺっ!!」


 残った男の首筋に回し蹴りを食らわせる。


 男は数回地面をバウンドした後、壁に激突。泡を吹きながら気絶した。


「ふいー・・・・・・あーいい運動になったぜ」


 一つもかいてない汗をぬぐう。


『いや汗かいてないじゃないですか主』


「ノリさえあればかいているように見えるさ!」


『いや見えませんってふつ・・・・・・あれ、主の額に光り輝く汗が見え・・・・・・』


「ん?幻覚でも見てるのか銀?俺汗かいてないぞ?」


『・・・・・・たのは気のせいですよねはい!』


 そうだ。気のせいだ。


『それで、この人達はどうするんですか?』


 周りに倒れている男たちを見ながら言う銀。


「んー?とりあえず縄で縛って――――――」



 ――――――殺せ――――――


「――――――またか」


『またかって・・・・・・あのよく分からない声ですか?』


「おう。殺せーとよ」


『また物騒な声ですね・・・・・・誰でしょうね?』


「読者には分からないだろうが、少なくとも女性の声ではない事は確か。野太い声ではないが高い声でもない。まあ、中途半端に低いと言ったところか」


『・・・・・・?主、ドクシャって何ですか?』


 そこは気にする所ではない。


 






















「おお・・・・・・なんか壮観だな」


『ですね』


 気絶した男たちを縛り上げ、アジトの入り口前に並べた。


 白目を剥いた13人の男たちが横一列に並んでいる・・・・・・シュールだ。


「で、コレどうすりゃいいんだ?」


『えっと、とりあえずギルドまで連れて行けばいいと思われます』


「ほうほう。なんて面倒な」


『いや、主ならこれくらいの距離どうって事ないでしょうに・・・・・・』


 大事なのは距離の問題じゃない、気持ちの問題だ!


「・・・・・・ぐっ、うう・・・・・・」


「お?」


『お頭さんが目を覚ましましたね』


 頭のてかったおっさんが縄で縛られた体をクネクネと動かす。キショイ。


「やっほー。目覚めたおっさん?」


「!貴様は・・・・・・私たちをどうする気だ」


「どうするもこうするも、捕まえて、引きずって国ギルドまで持って帰る」


「・・・・・・そうだ、私の仲間はどこに・・・・・・!」


「心配せんとも、隣見なさいな。あ、気絶してるだけだからな?別に死んじゃいねーぞ」


 仲間思いなお頭さんだこと。


「まさか・・・・・・元宮廷魔導士である私たちを一人で無力化させるとは・・・・・・貴様、何者だ」


「宮廷なんたらは知らんが、一応人間やってます」


 忘れてるかも知れないが、職業は使い魔、特徴は神をも超える魔力を持っている事。


「人間がそれ程の魔力を持っているわけが無いだろう!この化け物が!」


「・・・・・・!」


 ・・・・・・化け物、ね・・・・・・。


 ――――――殺せ――――――





 ああもう!またおまえか!いい加減うざったいぞコルァ!


 確かに化け物言われてイラッとはしたよ?もうちょいいたぶってやろうかとは思ったよ?


 だからって殺すのはどうかと思うんだ。うん。


 一応俺だってまだ人間やってるんだ。殺人なんてした暁には三日くらい寝込むぞ?結構本気で。


『主・・・・・・』


「ん、心配してんのか?なに、聞きなれてる言葉だ。お前が気にする必要は無い」


『ですが!』


「いいんだよ。俺はどうせ化け物だからな。もう慣れたさ、そんな言葉」



 ――――――この化け物!


 ――――――お前、本当に人間なのか?


 ――――――やーいやーいばけものー!




 嫌な事思い出させやがってちくしょう。このおっさん、やっぱもうちょっと殴っておこう。


「てなわけで久々の『火龍拳』!」


「ごっふぅ!?」


 炎を纏った左拳は、おっさんのふくよかな下腹部付近にクリティカルヒット。ビクンビクンと痙攣した後、おっさんは再び夢の世界へ旅立っていった。


「いい年したおっさんがビクビクしてるって・・・・・・きめぇ」


『主、本当の事を言ってはいけませんよ、可哀想じゃないですか』


 一番酷いのはお前だと思うぞ、銀。





















 

 ――――――殺せ――――――


 今思えば。


 この声が、全ての始まりだったのかも知れない。


 『俺』が狂う、始まりの合図だったのだと。

 ヒャッハー!元ネタ解説だー!


「そうです!わたすが~」


 分かる方は分かりますよね?そうです!わたすが変なおじさんです!が元ネタ。


「ヒャッハー!」


「世紀末モヒカン」


「退かぬ!媚びぬ!省みぬ!」


 結構古いネタですが、結構人気ですよねコレ。最近見た動画で北斗のキャラクターを使った実況動画がありまして。それを見てハマッて影響されてヒャッハー!となりました。どうしてこうなった。



 さあどんどんシリアスっぽくなっていきますよ?


 そろそろボケを入れたい所なのに今入れたら中途半端に話が区切れてアッ――――――なってしまうので入れたくても入れれない秋時雨ですた。いやマジで入れたいボケ。シリアスならシリアス、ボケならボケでハッキリさせたいのが私。でも結局ボケ混ざったシリアスになるのが私。カオスだっていいじゃない、人間だもの。

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