第7話~幼き日の夢、初めての盗賊退治~
~???視点~
『ん?何だコレ?・・・さいきょうのいし?』
『なになに・・・?コレにさわったらさいきょうになるんだって!』
『へー。・・・わたしキョーミないから、あなたにあげるよ』
『マジ!?それじゃさっそく・・・』
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~龍稀視点~
・・・・・・・・・・・・・・・・久しぶりに夢を見た。見たくない夢ベスト10に入る悪夢だ。
陽射しがまぶしい。どうやら朝になったらしい。・・・・・・起きるとしよう。
「よっこいせ・・・っと」
ふと、視界に銀色の何かが見えた。もう一度見てみる。・・・・・・どうやら、昨日死神がくれた生き物らしい。そういや描写してないもんな。
銀色の毛並み、狼とも犬とも言えないような耳、口は閉じてるが、おそらく尖った牙があるんだろうなぁ。
「おう。おはようさん」
とりあえず挨拶。・・・・・・やっぱり反応なし。せめて鳴き声あげるとせぇや。
「ま、いいか。・・・さてと」
朝練といきますか。
・・・・・・ついた。誰も来なさそうな裏庭的ところに。ここなら誰もこないだろう。
「さて・・・と」
軽く準備運動。 腕を前に伸ばして背伸びの運動~!
よし。終わった。
「まずは・・・やっぱり」
魔法っしょ。なんか俺魔力の塊らしいし。神がどんだけ持ってるのか知らないけど、神クラスだし。
死神にもらったこの世界の情報を引っ張り出す。頭の中で。・・・・・・アレだ。頭の中に○ahooのサイトがある感じ。そこから検索したらヒットするとかどうとか。まあそこはおいといて。
「・・・・・・あった」
魔法の使い方っと。
・・・・・・よし。覚えた。・・・え?説明しろって?世界せっていのとこ読んでくれ。さすがにそこを読まないでこっちを読んでるとは考えにくいし。
まずは初級呪文とやら。・・・・・・・ふむふむ。これならいけるかな。
「『フレイムアロー』!」
カッ! ズドオオオオオオオオオオオン!!
山が一つ消し飛んだ。おうのう。コレ初級だよ?どんだけ威力高いのよ。
・・・・・・どうやら使用者の魔力によって威力が変わるらしい。また一つ人外の階段上っちまったよ。
「・・・・・てか、今の音で誰も起きないって・・・」
普通一人くらい起きるだr・・・・・・いた。一人。うわこっち来る。逃げようかね?
・・・・・・ってかはええ。もうほとんど目の前だし。よし逃げよう。
「さいなら~!」
「あ、こらちょっと待ちなさい!」
なんか話してたけどいいや。今は奥歯をかみ締め・・・ってあるわけ無いか。まあいいや。逃げよ。
「・・・・・・これぐらい逃げればもういいかな」
学園、見えなくなっちまった。1秒で。・・・・・・まあいいか。
さて、状況確認。学園から遠くはなれ、草原らしき所。ド○クエで言う最初の町出たあとみたいな場所。
少し先には豪華な馬車。盗賊らしきものに襲われてる。護衛らしき奴らが頑張ってる。全部で5人。こっちには気づいていないようだ。あ、一人倒れた。残りがんばれ~。
・・・・・・また一人倒れた。あと3人。そろそろ助けにいこうかね。
よく見ると盗賊の人数が・・・・・・16人。多いよ。たった5人の護衛倒すのに16人かよ。ひでぇ。
「さて・・・と」
そろそろ助けに向かいますか。
いつの間にやら頭に乗っていた死神がくれた生物・・・・・・長い。銀でいいかな。毛並み銀色だし・・・・・・を優しくつかみ、
「音無」
と呟く。すると銀が光りだし、徐々に形が変化してゆき・・・・・・昨日変化させた日本刀へと形が変わる。
「・・・・・・よし。んじゃま助けにいきますか」
豪華な馬車だったし、助けたら報酬とかもらえたりするかも。ウヒヒ。
中途半端・・・・・・!!
中途半端になってしまった・・・・・・!!