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夜闇

作者: 野池旭

夜が降りて来る。



取り澄ましたように寒気を持って降りて来る。



淵に留まるがごとく、私たちにはすっぽりと覆い被さってしまって全く人間は孤独になる。



恐怖。



ぽつぽつと、灯火が点きはじめる。



そして人間はこの夜闇の中を泳いでいく。



人間のこの手で夜の薄墨を切り割いて。手には文明を引っ提げて。



あれらはみな神への抗いの光だ。私たちの肺の中まで夜が降りてこないための私たちの精一杯の抗いだ。



それは人間の寂しさ故なのだろうか。



信じている。



信じていない?



抗いというにはひどく無機物じゃないか



そして人間は、夜がかつて人間を隔てていたことも全き忘却の彼方に放り投げて、克服したものと信じて今宵も泳いでいくのです。



夜の向こうはボーッと光って。まるでちょっとでも薄らいだみたいです。





戸惑いを言葉へ

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