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異世界は燃えているか  作者: 百目さかき
3/6

市場

今一銭も金は持っていない。

ワイシャツと黒ズボン、そして上着を着ただけだ。

一応財布も持っている。

革の財布だから値はつくのだろうけど、物価がまだわからない。


遠くからにぎわう声が聞こえてきた。

その声を頼りに細い道を歩いていく。


ついに大通りに着いた。

予想通りそこには多くの店が並んでいた。

食べ物から衣服まで、様々なものが売っている。


並べられた果物に目を通す。

通貨は…なんだこれ?


異世界だから当たり前なのかもしれないが、見たことのない表記だ。

何とも言えない形状をしている。

何語でもないような文字。


「あれ…ああ、なんだっけ?」

おもむろに声に出して悩んだ。

「お客様、どうしました?」

店主に見える女性がこちらによって来た。

「ああ、通貨の単位をド忘れしちゃってね。これがなにかわかるかい?」

「『フラン』ですよ。」

これがフラン?

僕の記憶にあるフランは「F」みたいな記号だったのだけどね。

たまたまなのかな。

「ああ、そうだ!フランだフラン!ありがとう、思い出したよ。」

「それよりお客様、このリンゴ新入荷なのですよ。おひとついかが?」

「いや、遠慮していくよ。あいにく今腹がいっぱいでね。また次買うよ。」

「ぜひいらしてくださいね!」


随分軽々と客を帰らせたね。

もし商売に困っているのなら、意地でも売りつけると思うのだが、それほど困ってはいないのだろうか。


それにしても、フランかぁ。

「平和にしろ」という命令がもし革命の発生を指しているのなら、嫌な予感がする。

皇帝が殺されたり?

だれによって?

市民?

なぜ?

何の根拠もないが、フランがフランスフランを意図的に指しているとして考える。

フランス革命と一緒であると仮定すれば、市民階級の人々によるかな。

市民階級というより、ブルジョワジー?


フランスではないと仮定すれば、プロレタリア革命タイプ?

ロシア革命の前のような不況はあまり見られないが、この区域がたまたま金持ちの集まる市街である可能性もあるな。


はたまた民主主義ができていて、首脳が暗殺されて、それで平和が打ち破られたり…?

それを止めろという可能性も…。


分からんな。

政治の仕組みがわかる書物のようなものがあるのなら良いのだが…。


とりあえず本屋に行ってみよう。

そもそもあるかな?

【注】

ブルジョワジー……一定資本を保有する市民階級のことを指す。資本家とも。

プロレタリア革命……一般的には資本主義から共産主義を目指した革命のことを指す。ブルジョワジーの根絶を図った。

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