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異世界は燃えているか  作者: 百目さかき
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プロローグ

僕は伊藤ひびき。

母が理学部出身、父が工学部出身というガチガチの理系一家から生まれてきた文系男子だ。

今は高校三年生。

もうすぐ受験が控えている。

両親の協力によって今まで好きに様々なことを学んできた。

それは本当に感謝している。


そんな僕は国内最高峰の東響大学政治学部を目指し、日々学習に励んできた。

将来の夢は政治家だ。

いつかみんなに愛されるような議員や市長とかになりたい。


それは良いのだが、非常に不運なことが起きた。


僕は死んでしまったのだ。


嘆いても生き返ることはないからしょうがないが、今しょうがなくなくなった。


死んだら天使が来る、閻魔に裁かれる、何もない空間に行く、夢から覚める。

考え方はいろいろあるが、僕も神様ではないから答えを知るわけじゃない。


話が逸れてしまったね。

簡潔に話そう。


僕は転生した。

いわゆる異世界転生ってやつだ。

しかもどうやら僕には使命があるらしい。


「世界を平和にしろ」

とのことだ。


普通ならば、「魔王を倒せ」や「○○を救え」とかがメジャーなのではないかと思うのだがね。

随分と規模のデカいミッションを押し付けられたものだ。


でもこのミッションなら僕の夢である政治家にもかかわりの深いものなのではないだろうか。

ぶっちゃけ少しうれしさもある。


死んでしまったことは仕方がない。

悲しんでも僕は戻ってこない。

そう思っていたのだが、どうやらミッションクリアしたら元の世界に戻れるらしい。


あの世界とは違う次元にいるから向こうでは時が止まっている。

この世界で起きた体の変化も戻るときにはリセットされるらしい。

そして記憶はそのまま。


ならば異世界で行う政治学習の実習とでも思えばよいのだろうか。


そう思うと楽しみになって来たな。


さてさてこの先にはどんな試練が待ち構えているのだろうか。


僕は両手で本当の異世界につながる宮殿の扉を中から押して開いた。

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