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第1話:最強の担い手使いは日常を過ごす

今回は前回より長いけど、やっぱり短いです。

ちょっとした説明回だと思ってください。

 俺がこの世界にて生まれてから5年近くが経った。この5年の間はこれと言ったことは何も無く割と普通に過ごしていた。いや、強いて挙げるなら今の俺は見知らぬ村にいる事、魔力の増強と魔力操作の向上をしていた事、そしてこの世界について軽く調べた位かな。


 まず最初に、今俺が住んでいるのは[ユアリカ王国]と呼ばれる大規模な大国の、その領土の端に存在する名もない小さな村。


 しかし最初に言った通り俺はこの村の出身では無い、確実に。それは俺の名前が示している。


[ユート・アルファトス]


 この国は多種族混合の国家。そしてこの国で苗字を持てるのは貴族だけ。つまり俺は平民では無いという事。しかも俺は生まれた時から意識があり、自分がこの村に預けられる瞬間を知っている。そうじゃなくとも称号に答えが乗っているのだ。


~~~~~~~~~~~


名前:ユート・アルファトス

性別:男

年齢:5

種族:人族(絶対種)

状態:良好(封印【権能:<絶対>】【スキル取得】)(担い手:未設定)

干渉力:Lv規格不可

魔法力:12000/12000(S)

固有:無し

スキル:未取得

(権能:<絶対LV0><担い手LV->)

称号:転生者、担い手使い、全てを超える者、絶対なる者、亡国の王子


~~~~~~~~~~


 見ての通り俺は[亡国の王子]と言うどう見ても問題でしかない称号を所持している。それにしてもこの称号からして俺の故郷はこの国では無い上にこれを得たのが預けられた後だから戦争か何かに負けてもう滅んでる事になるな。


「中々ハードな生い立ちだな」

「何がハードなのよ? それよりこんな所で寝てたら風邪ひいちゃうよ」


 目を開けると、艶やかで腰まで伸びた黒髪と同色の凛とした瞳。何より特徴的なのは頭に着いている狼を連想させる獣耳と尻尾を持つ可愛らしい獣人と呼ばれる種族の女の子が俺の横に立っていた。ちなみに俺は蒼銀の髪に蒼い瞳をしている。


「いや、なんでもないさ。それより尻尾触っていい? 」

「今はダメ、それより早く始めましょう」


 俺の楽しみを断られたけれど、そのままとはいかないので体を起こすと目の前に広がるのは終わりのみえない様な自然、見慣れたもんだがやはり何も無い。まあ俺からしたら都合がいいだけだけど。


「それじゃまず復習からな」

「うん分かった」


 そう言って彼女は俺の前に腰を落とした。俺は何をしているかと言うと、この子に魔力の使い方を教えているのだ。


「まずこの世界には魔力なるものが存在する。それはまさに不思議エネルギーそのもので、あらゆるものにつかえる。その中でも魔法がこのエネルギーの主な使用用途だ」


 そんな感じで小難しい話をしているが、普通の5歳児がこんな事を理解できる筈がないだろう。しかし彼女は特別だ、これを見たら分かるだろう。


~~~~~~~~~~


名前:アルカナ

性別:女

年齢:5

種族:獣人族(黒狼種)

状態:良好

干渉力:Lv4

魔法力:300/300(C)

固有:<天才Lv-><勇者Lv0>

スキル:<家事Lv3><光魔法Lv2><剣術Lv1>

(権能:無し)

称号:天才の勇者


~~~~~~~~~~


 そう、身も蓋もない言い方をするなら彼女、アルカナは天才なのだ。これはステータスと言われる自身を表したものであり、名前から種族はそのままの意味でそこから下はこうなっている。


・干渉力(世界からの恩恵を表したもの。Lvが上がる事で全体的に能力が向上する)

・魔法力(魔力の所持量/総量。魔法の抵抗力にも関係する。アルファベットは魔力操作のレベルを表す。最低値F、最高値S)

・固有(その者が持つ固有、または特別なスキル)

・スキル(その技能に恩恵を与えるもの。Lvが高い程効果は高い。また、スキルが無いからそれが出来ない訳では無い)

・称号(その者の偉業、二つ名等の自身の事を表したもの)


 権能、についてはまた今度話そう。後、( )内は俺以外は見えていない。これについてもまた今度で。


 そんな感じでステータスは自身を表していると言って過言はないだろう。そして彼女の固有スキル<天才Lv->はあらゆる方面での不得手をを無くし、スキル取得や全ての成長に補正をかけるもである。


 つまり彼女は、段階をしっかりと踏んで教えればちゃんとそれをものにできるのだ。


 それでもまだ5歳の子供には普通は教えない。しかし俺にはとある目標があった。その為にも強い仲間が欲しく、教えれば教える程育つ彼女は好都合で早めに鍛えているのだ。まあ他にも色々あるが面倒臭いので割愛だ。


「……って感じだけど覚えてたか? 」

「うん! 大丈夫」


 座りながら尻尾を振るというなんとも器用な事をしながら返事をしているが、しっかりと理解は出来ているようなので構わない。


「そうか、なら今日は……」


 これが今の俺の日常。しかしそれは突然に崩れ去った。それはこの日から5年後の事である。

訂正部:主人公の容姿説明を追加

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