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韋駄天雷vs念力

韋駄天雷いだてんらい使い


特徴


物凄いスピードで移動することができる

体に溜まった電力を放出することができる

外部の電気を体に貯めることもできる

運動することでもの少しだけだが電気を貯められる。


欠点


30mを移動・・しないとMAXまで電力が溜まらない

たとえMAXまで電力を貯めたとしても一番小さい移動でも7回しかできない

電撃突進を外すとブレーキが出来ずにどこかに飛んで行く



念力使い


特徴


離れたものを動かしたり、その力をうまく使ってバリアにしたり足場にしたりできる。


欠点


意外と集中が必要なため傷を受けるたびに精度が悪くなる



【今回のフィールドは海沿いのビル群地上(夜)デス】


【海沿いのビル群のステージの地上部分で戦ってもらいマス】


【ですが、高度制限は無いためビルの屋上で戦うこともできますが空を飛べる能力でないと意味がありまセン】


【それと、地上の道路や歩道には人や車も居ますので注意してくださイネ】



ゴォォォォン!!


船の汽笛と共に戦闘が開始される。


念力使いの女はビル群の中心にあるスクランブル交差点のど真ん中に現れる。


「成る程...ここからスタートね、たしか相手の能力は...」


そう記憶を呼び起こしていると、道路の真ん中の車が通らない所をこちらに向かって思いっきり走ってくる青年が見える。


その青年はこちらに近づくほど、体から黄色の電気を纏っていく。


「そうだったわ!あいつに走らせちゃダメなのよ!!」


念力使いは右手をその青年に向け、薙ぎ払う様に動かし思いっきり電柱にぶつける。


「グァァ!!」


韋駄天雷の青年が悲痛な声を上げる。


しかし、それと同時に黄色い電気が一瞬だけ地面を駆け巡り、念力使いの体に流れる。


念力使いの体は一瞬で痺れ倒れこむ。


「今だッ!!」


韋駄天雷の青年は倒れた電柱に付いている電線に触れる。


その瞬間、韋駄天雷の青年は黄金色に染まりその体からはいくつもの電気が発生している。


____な、何ですって!!電線などの外部の電気を使っても充電できたなんて!!


念力使いは動揺し、自分と相手の距離を約100mほど取る。


この戦いは開始される前にほんの少しだけ、相手の能力を知ることが出来る。


この戦いの前で念力使いがもらった情報は、


30m走らないと電気を貯めることができないという情報と


少しだけしか溜まっていない時でも放出することだけは出来る事と


単純なる加速系だということだけである。


しかし、念力使いは前情報で加速系だという事を知っているので、念力のバリアを目の前に作ろうと思った。


その思考から発動までは本当に少しだけだがラグがある。


そのラグの時間、たったの0.01秒の間に念力使いと韋駄天雷の青年の距離、約100mを一瞬で99m、念力使いまであと1mと言うところまで距離を詰めたのだ。


その時に発生した暴風と電撃の余波で周りの車は吹っ飛び、窓ガラスは割れ、辺りの街灯のフィラメントが電圧に耐えきれず切れ周りが真っ暗になる。


しかし、当の本人は念力使いのバリアに止められていた。


「な、なんて言う速さなの...あと一瞬でも遅かったら私は負けていたと言うことね」


そう呟き、念力使いはバリアではなく単純に青年を押し出す力にモードを変え青年を何ブロックも向こうに吹き飛ばす。


青年は地面にぶつかる直前に受け身を取り、すぐに道路から歩道に戻ってクラウチングスタートの体制を取る。


「あのスピードなら、この距離でも届きそうね...」


そう呟き、念力使いは自分を念力で浮かして一瞬でビルの屋上に着地する。


一方、青年はクラウチングスタートの姿勢から念力使いが屋上にいるビルへ向かって飛び上がり、能力を発動させる。


先程までとは程遠いがなかなかのスピードで移動して、ほぼ一瞬でビルの真上に来る。


「っ!?やはり早いわね!!」


念力使いは真上に手を向け、また念力のバリアを作る。


だが、今度のバリアは一味違う。


受けた衝撃を全て吸収して衝撃を受けたところに戻すと言うギミックが付いているのである。


そんな事など知りもしない青年は今残っている電力の全てを使い、真下に加速する。


その様子はまるで本物の落雷の様だった。



バヂィィィィ!!!


電気を纏って物凄い速度でバリアにぶつかる。


しかし、最初の様な衝撃は全く発生せず風も起きなかった。


「嫌な予感がする!!」


そう青年は叫び、両手をグルグルと物凄い速度で回し始め、少しだけ電力を貯めて真上に加速する。


「なっ、なぜバレたのよ!!」


バァァァーン!!!


吸収された衝撃が一点から放出される。


が、先程は貯めたほんの少しの電力ではたった30m程しか上に上がれず、真下からの攻撃を受けて上空何百メートルもの高さまで吹っ飛ばされる。


「良し!あの一撃で殺せなかったのは残念だけど流石にあの高さなら死ぬでしょう、加速も殆ど使えてなかったみたいだしね...ん?いや、不味いわ!!!!」


念力使いは変なギミックも何にもない防御力だけに極振りした様なバリアを張る。


念力使いは、上空を見た時に見えたのだ。


黄金色に輝く青年の姿を


バヂィィィィィィィィ!!!!!


おぞましいほど大きい雷が落ちてきて、バリアを突き破った。


「きゃぁぁぁぁ!!!!」


青年の体はバリアをぶっ壊し、ビルの最上階から床を貫通して4階の天井を突き破ったところで止まる。


「かっ、勝ったのか?」


そう青年が呟き、ガッツポーズを取った瞬間横に落ちていたコンクリートの板が凄い速さで動き、青年を突き飛ばす。


「グァァ!!」


悲鳴をあげながら窓を突き破って飛んで行く青年、その青年は最後にこう思った「なんで?倒したはずなのに」と、


実は青年を真上に吹っ飛ばした時に少し端っこの方に歩いていたのだ。


そのたった1つの偶然の行動がギリギリのところで念力使いを助けたのだ。


そして青年の攻撃を偶然避けたあと、青年が開けた穴を降りて念力で突き飛ばしたと言うわけだ。


その後青年は窓を突き破った後、道路に落ちて車に轢かれて死んでしまった。


「油断って怖いわね、どんな強い能力を持った人でも簡単に殺されてしまうもの」


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