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【完結】異世界転生してモンスターを倒してそこそこ成功したので故郷に帰ったら、幼なじみを奴隷として買う事になった  作者: よぎそーと
第3章

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50回 モンスターのおびき寄せ方

 翌日。

 いつものように活動を開始するタカヒロの集団は、それぞれの役割ごとに行動を開始していく。

 一番の目的はモンスターを倒して核を手に入れること。

 これがなくては義勇兵はやっていけない。

 それと平行して、タカヒロがやってる重要な作業も行われていく。

 周辺のモンスター状況の確認である。



「それじゃあ、頼むぞ」

「ああ、行ってくる」

 フトシが仲間を率いて宿営場所を出ていく。

 魔術による探知が出来るフトシは、周辺を巡ってモンスターの居所を確認していく。

 これにより、かなり大雑把にはなってしまうが、モンスターの分布状況が分かる。

 他の義勇兵に売りつける情報として、そして自分達の活動のためにもこれは調べておかねばならなかった。

 その為にはフトシの能力が必要であり、その探知範囲を拡げるためにも、出来るだけ広範囲を移動してもらう必要があった。



 フトシの一行を見送ったタカヒロ達は、それからあらためて自分達のやるべき事をしていく。

 モンスターを呼び集めて倒す。

 いつもの作業に入っていく。

 一旦宿営地から出て、数十メートルほど歩いていく。

 宿営地のものとは別の堀。

 それらの前に立ってタカヒロ達は、持ってきた核を取り出していく。



 モンスターの核は魔力が凝縮された物である。

 これによってモンスターは存在している。

 そして、魔力の塊なので魔術に用いる事も出来る。

 魔術師が魔術を用いる際に、自分の精神力の代わりに核の魔力を用いる事が出来る。

 魔術機具の動力にもなる。

 そして、取り扱い注意の類になるのだが、非常に分かりやすい用途がある。

 用い方や使い方というのとは違うのだが、義勇兵にとってはありがたい取り扱い方が。



 取り出した核を、誰が持ち込んだのかも分からない石におき、手にした金槌で叩く。

 ある程度の硬度を持つ核であるが、勢いよく振りおろされる鉄の塊に対抗は出来ない。

 衝撃で核は粉々になっていく。

 それと同時に死んだモンスターのように煙のように消えていく。

 そうやって核を数個ほど叩き割っていく。

 堀の中で。

 それが終わってからタカヒロ達は堀に囲まれた土塁の中に入っていく。

 土嚢を積み上げた簡素な壁は、比較的小型なモンスターくらいならしのげる。

 その中で、武器を持ちながらモンスターを待つ。



 魔術として消費したものならともかく、砕かれた核はモンスターを呼び込む。

 どういう理由によるものなのか分かってないが、核が破壊されるとその地点に向けてモンスターは集まってくる。

 そういう習性なのだろうとは思われてるが原因ははっきりしない。

 だが、これがあるから核の取り扱いはそれなりに注意が必要になってくる。

 下手に壊すとモンスターに襲われるからだ。

 しかし、モンスターをおびき寄せるならばこれほど便利な事はない。

 義勇兵はこの習性や性質を利用してモンスターを呼び込んでいく。

 確実にモンスターを倒せるならば、これほど楽に稼げる手段は無い。

 小型のモンスターの核を数個使うだけで、使った核の数倍以上のモンスターを引き寄せる事が出来る。

 これがモンスターを倒す時の手段として用いられていた。



 そして待つ事幾ばくか。

「モンスターが来ましたよ」

 その声にタカヒロは外の様子を見る。

 確かに小型のモンスターがやってくるのが見える。

「じゃあ、やるか」

 言われるまでもなく、仲間は武器を手にしている。

 それらに並んでタカヒロは、使い慣れた道具を握った。

 スコップである。

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