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【完結】異世界転生してモンスターを倒してそこそこ成功したので故郷に帰ったら、幼なじみを奴隷として買う事になった  作者: よぎそーと
第10章

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241回 参加してみれば予想外の事も起こっていった

 最終的に密輸経路上にある義勇兵拠点などは、神社領となっていく。

 中心となるのは町を復活させた義勇兵集団である。

 独立独歩でいく所も幾つかあったが、それでも密輸による通商路には接触してきた。

 これにより、否応なく影響は受ける事になる。

 そして神社領であるから国も迂闊に手を出せなくなった。

 タカヒロの懸念していた、法律的な面からの親族などの干渉は、とりあえずこれで遮断出来るようになった。



 また、神社側からしても、義勇兵が参加したのは大きな意味があったようだ。

 これまで武装集団を持ってなかったので、本当に権威だけの存在でしかなかった。

 あくまで一地域での話であるが、それでも戦闘力を手に入れられたのは大きかったようだ。

 後に神社側から度重なる出兵要請を受ける事からそれが伺える。

 同じ神社領の別の地域などに出向いてもらい、モンスター退治などに当たるようになる。

 これは神社を仲介した当該地域からの依頼という事で処理されていく。

 神社そのものが依頼を出す事もあった。

 あくまで依頼や要請であり、命令ではない。

 そこは神社もしっかりと線引きをしていった。

 そんな神社の方に、義勇兵達も体の空いてる者達を斡旋していった。

 後にこれが神社の抱える兵団のはじまりとなっていく。



 これにより、これまでは神社もある程度の対抗力を持つようになる。

 本来は信仰の拠点であり、知識や伝統の保存や継承を担っていただけなのだが。

 以後は神社や近隣の者達に直接的な戦闘支援を行えるようになった。

 それが人類の領域において、国の手が届かない所への補填となっていく。



 ただ、まだまだ先の話である。

 その発端にあたる時期のタカヒロ達は、そんな事を知るよしもない。

 ただ、余計な介入を排除出来る口実を手に入れた事を喜んでいた。

 これで出身地の連中が余計な事をしてきてもはねのけられると。

 だが、タカヒロ達も予想してなかった利益は、ここから始まっていった。



 神社領に加わる事により、各地の神社との繋がりが出来た。

 これは情報伝達だけに留まるものではない。

 神社の間での移動や輸送は比較的手軽に出来る。

 この世界というかこの時代、人が出身地より外に出ることは困難が伴った。

 同じ国内であっても、別の領主の地域に入るのはそれなりの手続きが必要になる。

 通行手形…………パスポートの取得が必要になるのだ。

 領主の支配地域というのは国内における別の国と言えるほどに隔たりがある。

 特に一般庶民などでは、この通行手形が発給される事はほとんどない。

 しかし、神社領の者ならば別の形で出身地の外に出る事も可能となる。



 巡礼というものがある。

 各地にある信仰対象を巡るものだ。

 いわゆる霊山や神域、ご神体として祀られるものを巡る旅だ。

 これを行うためには出身地の外に出る必要がどうしても出て来る。

 それを行う為に、神社では巡礼用の通行手形を出す事が出来る。

 これを使えば、旅行限定、そして使える街道なども制限されるが容易に他の領地に出入りする事が出来る。

 しかも、出向ける領地に制限はない。

 通常の通行手形ならば、出入り出入り出来る領地に制限があるのだが。

 そうした制限があると巡礼が難しくなるので、基本的に制限はない。



 恐ろしい事に、この巡礼用の通行手形、国内限定というわけではない。

 神社はこの世界のかなり広い範囲に拡がっている。

 それらを巡るために各国を渡り歩く事が出来るようになっている。

 このため、神社領の者達は比較的簡単に各国を巡る事ができる。



 人だけではない、物も比較的簡単にあちこちを巡る事が出来るようになっていた。

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