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【完結】異世界転生してモンスターを倒してそこそこ成功したので故郷に帰ったら、幼なじみを奴隷として買う事になった  作者: よぎそーと
第10章

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233回 なりふり構わずやってくる連中を相手にするのは難しい

 過去の経緯などを聞き出していく作業は難航した。

 全員、それほど良い過去があるわけではない。

 村を追い出されたり奴隷として売られた者達ばかりだ。

 思い出などろくなものがない。

 そんな者達だからこそ、昔の事を振り返るのも嫌だと言う者達が多い。

 それでも昔の連中が自分達に絡んでくるかもしれないとなると、しぶしぶながら口を開いていく。

 自分達の家族や知人などから、何かあれば絡んできそうな連中を口にしていく。

 それらを聞いてタカヒロは、何かしらの対策をたてねばと考えていった。



 とはいえ思いつくのは単純なもので、やってきたら撃退するという程度だ。

 それくらいしか思いつくものはない。

 それに縁は切れてるようなものだから、やってきても赤の他人扱いで排除出来る。

 無理矢理押し入ってきた時にどうするかという問題はあるが、その時はその時でどうにかするしかない。

 それに、安全になったとはいえ、タカヒロ達の村はモンスターの出没地域になる。

 それなりの戦闘力を持ってるか護衛をつけてないと危険で出歩く事も出来ない。

 わざわざそんな所にやってくる物好きはいないだろう。



(けどなあ……)

 それでも懸念はある。

 普通ではやらない事をやらかすのが悪さをする連中やバカの特徴である。

 常識の範疇で物事を考えていてはいけない。

 まさかと思う事でも充分ありえると考えていかねばならない。

 そういう意味ではモンスターと似たようなものといえる。

 人間の常識外にいるモンスターは、人の常識で相手をする事は出来ない。

 これで大丈夫だろうと思っても、それを超える何かを持ち出してくる事もある。

 だからこそ、思いつく全てへの対処が必要になってくる。



 実際には、そこまではさすがに出来ない。

 あらゆる状況への対処を事細かに用意しても意味がない。

 そんな事をすれば対処方法が無数に出来上がってしまう。

 それを一つ一つおぼえる事など不可能だ。

 なので、効果的な手段を幾つか用意して、それを用いていくしかない。

 その手段をどうするか、何が有効なのかを考えねばならなかった。



(どうしたもんだか)

 さすがに難しいものがある。

 そうそう有効な手段などあるわけがない。

 撃退するだけならそう難しくもない。

 叩きのめしてしまえばそれでいい。

 だが、禍根を残さないとなるとそうはいかない。

 後腐れ無く、それで全てを断ち切るとなるとこれが難しい。

(本当に縁が切れればいいんだけど)

 なかなかそうはいかないがの辛いところである。

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