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【完結】異世界転生してモンスターを倒してそこそこ成功したので故郷に帰ったら、幼なじみを奴隷として買う事になった  作者: よぎそーと
第9章

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211回 無理をして作った金で、楽が出来る環境を手に入れる

 獲得した利益は村にも還元される。

 それは村に様々な可能性をもたらしていた。

 その一つが魔術機具の大量導入である。

 本来ならそう多く揃える事が出来ない魔術機具。

 それをタカヒロ達は一般的な義勇兵集団や家庭では考えられないほど数を揃えていた。

 代表的なのは、着火機具。

 魔術によるガスコンロだ。

 これを一家族一つとまではいかないが、5台保有する事で、調理効率が各段にあがっている。

 以前は、薪などへの着火に用いていたが、現在はほぼ完全に調理用に用いている。

 燃料として消費するモンスターの核はバカにならないが、それは毎日調達出来るのでさして問題はない。

 導入費用は高くつくが、その後の継続した出費をおさえる事が出来るのは大きい。

 なにせ、木炭などの燃料の値段の上下に関わらず、常に火を使えるのだ。

 初期投資に見合った利点を得る事が出来ている。



 なお、村近隣で伐採した木々で作った木炭であるが。

 これらはほとんど売却に回して利益獲得に使われている。

 さして高値で売れるというわけではないが、小遣い稼ぎとして重宝していた。

 一応、何か合った場合に備えて一部は手元に残してあるが、それらも使う事もなく保管したままになってる。

 何よりタカヒロにとってありがたいのは、山をはげ山にしないで済む事だった。

 もし木炭を燃料として用いていたら、この近隣にある木々はとっくに伐採されていた事だろう。

 そうしないで済んでるのはありがたかった。

 環境破壊はいずれ自分達に跳ね返ってくる事になるのだから。



 他にも冷蔵庫や脱水機なども導入する事が出来た。

 これらにかかる金は相当なもので、今まであったらおいそれと購入する事は出来なかっただろう。

 だが、稼ぎが増えた事で購入の見通しがたった。

 どちらも村に一つしか存在しないが、もたらす成果は非常に大きい。

 作業効率があがり、時間の余裕が出来るようになった。

 子供の世話もあるので、こうして手間が減るのはありがたい事であった。



 それと、まだ診療所は出来てないが、医薬品の備蓄も始まっている。

 昔から伝わる薬草から、魔術を用いた回復薬など。

 何かあった場合の備えとして次々に増えていっている。

 モンスターの増加からいずれ必要になるだろうと考えてのものだ。

 現時点ではまだ使わずに済んでるが、この幸運がいつまで続くか分からない。

 最悪を考えて用意しておくにこしたことはない。



 また、モンスターへの対抗手段として、限定的に魔術を使う事が出来る道具も揃えていく。

 魔術機具の一種で、一回だけの使い捨てで魔術を発動出来るようになっている。

 使い捨てとしては高価だが、魔術師でなくても魔術を使えるのは便利だった。

 これらは防衛用に用意していた。

 一応、ボウガンなどで武装してるとはいえ、それでは手に余る事態もありえる。

 そういった時に、女子供でも対抗出来る手段を用意しておきたかった。

 魔術の力は時に非力な存在でも小さな部隊を壊滅させる力を持つ。

 今回揃えたのは、そこそこ威力があって、それなりの範囲に効果を及ぼせるものだ。

 小型のモンスターなら一撃で仕留める事も出来る。

 ある程度以上の大きさのモンスターが相手だとそれは難しいが、それでも相当な傷を負わせる事が出来る。

 それらも幾つか用意する事が出来た。

 何せ一つ十数万円から数十万円する代物だ。

 そう簡単に数を増やす事は出来ない。

 だが、これらがあるおかげでモンスターの群が襲って来ても撃退出来る可能性が高まった。

 なお、山火事を懸念して炎や稲妻を発生させるものは無い。

 石つぶてや冷気、激流による攻撃手段がほとんどだ。

 上手く使えば、押し寄せるモンスターを圧倒出来るだろう。



 また、仲間を巻き込む事を考えて、直接の殺傷力を持たない魔術も用意された。

 眠りや動きの阻害をもたらす魔術機具も用意されている。

 乱戦・混戦になってしまった場合、こういったもので敵を牽制するつもりである。

 効果が出なければ相手は無傷なまま残ってしまうが、仲間を巻き添えにしてしまうよりは良かった。



 これらから、魔術機具の普及率と、使い捨ての戦闘用の魔術機具の普及率は近隣でも群を抜いていた。

 そうせざるえない事情があるからではあるが、それでも頭一つ抜けている。

 だが、これだけに留まらない。

 計画段階ではあるが、まだまだ魔術機具の導入は予定されていた。

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