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【完結】異世界転生してモンスターを倒してそこそこ成功したので故郷に帰ったら、幼なじみを奴隷として買う事になった  作者: よぎそーと
第6章

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135回 そこに至るには様々なものを作り出す必要がある

(でも、風呂は後回しだろうな)

 欲望のままに風呂の導入を考えるが、冷静になれば現実にも目を向ける。

 様々な設備の導入を考えると、風呂はさすがに後回しにぜざるえないというのも分かってくる。

(まずは水道からになるだろうし)

 村まで水を引き、更に各家庭に給水する。

 これが出来なければ話にならない。

 また、給水と同時に排水も出来なければならない。

 雨が振った場合の水切りも考えれば、排水溝を先に設置せねばならないかも、とすら思える。

 また、給水と同時に、水を蓄えていく貯水槽も設置したい。

 何らかの事情で水が足りなくなった場合に備えておきたいのだ。

 更に、これらが設置されたならば、まず各家庭に流し台を先に設置するべきだろうとも思う。

 今は水を汲みに家の外に出る必要がある。

 これが無くなるだけで、生活は大分楽になるはずであった。



 ただ、それをやるにも相当な時間と手間がかかる。

 簡単にはいかないだろう。

 それ以前に、そこまでやる余裕が無い。

 少数の人間とわずかばかりの資金では、そこまでの設備をそろえる事など不可能と言って良い。

 資金力や技術力といったものもそうだが、単純な人手すらも足りてないのだから。

 それらも長い時間をかけていくか、人手が増えるのを待つしかない。



(やっぱりそうなるよなあ)

 結局、そこにいきついてしまう。

 今の状態では何も出来ない。

 何かやろうとしても、足りない部分が障害になる。

 だからこそ、時間をかけて解消しようという事にしたのだ。

 嘆いてるわけにもいかなかった。



「焦ることないって」

 なだめるように、慰めるようにミオが言う。

「村にいた時と大して変わらないし。

 魔術機具がある分、ずっと楽してるから」

 嘘ではない。

 村では魔術機具など全くなかった。

 排水溝などもほとんどない。

 田畑への用水路などはさすがにあったが、生活そのものについては集団が移り住んだこの村と大差はない。

 少しずつ導入される魔術機具のおかげで、こちらの方が楽出来るくらいだ。

「今のままでも充分だよ」

「ならいいけど」

 生活を支える当事者が言うのだからそうなのだろう。

 おかげで焦りが消えていく。

 時間をかけてやっていけばいい。

 あらためて原点に立ち返り、これからの事を考えていく。

(まずは冬に向けてか)

 その頃、誰がどれくらい成長してるかで色々変わってくるだろう。

 それが何をもたらすのかは分からないが、今よりは何かが変わるはずである。

 大した進展は無いにしてもだ。

(のんびりやっていくか)

 自分の代は土台作り……そう思えば何も焦る事は無い。

 何かをやる時に、必要なものが揃ってる状態を作っておく。

 あとは子供やその後に生まれてくる子孫がどうにかしてくれる。

 それはそれで楽しい想像だった。

 例え自分がその恩恵にあずかれなくても。

 恩恵を与える側というのも悪くはない。



(けど、一緒の風呂も……)

 この願望だけは、どうにかして早期に実現しようと思いつつ。

 誤字脱字、相変わらず多いけど、報告を受けてどうにかこうにか修正訂正している。

 大変助かっております。


 あとは、この暑さと、ネタの確保をどうにかできれば!

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