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【完結】異世界転生してモンスターを倒してそこそこ成功したので故郷に帰ったら、幼なじみを奴隷として買う事になった  作者: よぎそーと
第6章

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127回 春がきて

 思った程は厳しくなかった冬を終え、春に突入していく。

 肌寒さも少しずつ抜けていく中で、タカヒロ達も活動を再開させていく。

 冬の間に決まった目標をもとに、モンスターに挑んでいく。

 必要になる戦闘力を手に入れた者達は、生活に必要になる生産系の技術を求め。 

 そうでない者は充分な戦闘技術レベルを目指し。

 もちろん生活をしていくのに必要不可欠な儲けを生み出し。

 ゆくゆくはより豊かな生活を手に入れるために。

 タカヒロ達はモンスターに襲いかかっていった。



 おびき寄せられるモンスター達は、それこそ瞬時に撃滅させられていった。

 何せ、戦闘技術レベル10以上の者達が揃っている。

 どれだけ低くてもレベル7とかレベル8といった者達だ。

 数の差が圧倒的でもない限り、モンスターに勝ち目はない。

 ゲームなどと違って、出現するモンスターの強さにも上限がある。

 自然に向上していくレベルにはどうしても限りがある。

 それはモンスターも同じだ。

 希に特別優秀な個体も出現するが、そんなものは滅多にいない。

 人間が普通に生活していて辿り着くレベルにおおよその上限があるように、モンスターにも到達出来る能力に限界のようなものがある。 

 まず滅多に遭遇しないそういったモンスターはともかく、普通に出会うモンスターならばタカヒロ達は問題無く撃退出来る。

 だからこそ、他の技術を伸ばそうという考えが出てくる。

 この春から、こういった余裕を活かしていく事になる。

 それは自覚するかどうかに関わらず、彼等に熱意ややる気を与える事になっていた。



 生活に必要なだけの稼ぎを得る事が出来る。

 それだけの実力を持ってるからこそ、別の方面に進む事が出来る。

 活動場所を変える事は出来ないが、自分の能力は好きな方向に進める事が出来るようになってきた。

 その事が、タカヒロの仲間達に人生を考えさせていた。

 なりたくてなったわけではない義勇兵…………だいたいがそんな考えを抱いている。

 それでも、この仕事が今までの生活を支えてきたのは確かだ。

 しかし、もっと別の道があるならそちらに進んでみたいというのが正直な気持ちである。

 その望みがかなえられる可能性が出て来たのだ。

 やる気が出ないわけがない。



 もちろん、だからといって義勇兵を辞められるというわけではない。

 稼ぎを得る為に、自分達の居場所と身を守るために戦う事は避けられない。

 こればかりはどうしようもない事である。

 しかし、それをこなしながらも、それ以外の事に目を向ける事は出来る。

 やりたかった事に携わる可能性はある。

 それは、生きていく上での希望となっていく。



(何をやろうか?)

(何が出来るんだろう)

(あれは……やれるのか?)

(今度のレベルアップは、あの技術を上げようか?)

 そんな考えが浮かんできている。

 未来に目を向けたこういった考えが、自然と意欲や意志になって彼等を動かしていった。

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