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【完結】異世界転生してモンスターを倒してそこそこ成功したので故郷に帰ったら、幼なじみを奴隷として買う事になった  作者: よぎそーと
第6章

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125回 この機会に魔術をおさめてもらえると助かる

「もちろん、戦闘技術が充分な奴からだ。

 そうでないのもいるだろう。

 そういう奴は、まずは戦闘能力を上げていってくれ。

 このあたりはモンスターだらけだし、どうしたって戦えなくちゃいけない。

 まずはそっちからだ」

「確かにな」

「違いない」

 誰もがそれもそうだと頷いていく。

 この村で生きていくには、まずもってモンスターと戦えなくてはいけない。

 それが絶対に必要な条件である。

 これだけはどうしても避けては通れないものだった。



「それでだ。

 ついでと言っちゃなんだけど、もう一つ進めたい事がある」

「何だ?」

「魔術だ」

 その一言に誰もが驚いた。

「魔術を使える奴を増やしたい。

 戦闘もそうだけど、治療とかが出来る人間がほしい。

 医者の技術レベルを上げるだけじゃなくて、魔術での回復が出来るようにしておきたい」

 即効性のある治療や回復を求めるなら魔術は必要不可欠である。

 様々な症例を知り、効果的な治療方法を提示するのは医術である。

 そして、それをもとに治療を施すにあたり、魔術があるのとないのとでは大きな違いが出て来る。

「だから、魔術を使えるようになってほしい。

 さすがに全員がこれを目指すと大変な事になるから、人数を絞っていかないといけないけど」

 だが、使える人間を増やす事に変わりはない。

 ならば自分が、と思う者がこの中に出て来ていた。

 魔術の効果は大きいが、身につけるのに手間がかかりすぎる。

 魔術の素養を経験値で手に入れる事は出来るが、その為には10万点が求められる。

 それだけの時間と手間をかける余裕はなかなか得られない。

 だからこそ、タカヒロが言い出したのは絶好の機会と言えた。

 特別な優遇があるわけではないにせよ、それを目指せと言うのだから、多少の援護はあるはずだからだ。

 少なくとも、経験値を貯める事で文句を言われるような事は減るはずである。



 10万点の経験値を貯めるとなると、何年間もの時間が必要となる。

 効率的にモンスターを倒せる義勇兵でも、これだけの経験値を手に入れるのは難しい。

 また、これだけの経験値をため込んでるならば、他の技術レベルを上げろと言われかねない。

 魔術の有用性は世間に浸透しているが、目先の問題を解決するための技術レベルを求められる事はよくある。

 特に義勇兵の場合、戦闘に関わる技術がないと大変な事になるので、魔術を身につける機会はなかなかない。

 それだけの経験値を貯める前に、死んでしまうか引退する年齢になってるのが普通であった。

 だが、技術レベルが既に充分な水準にまで上がってるタカヒロの一団では話が別である。



 可能な限り効率的にレベルを上げてきたタカヒロ達は、もう既にそれなりのレベルに到達した者が多い。

 そういった者達ならば、魔術に割り振る経験値をため込んでいってもさほど問題は無い。

 戦力強化を考えれば、むしろ推奨されても問題がないほどだ。

 だからこそタカヒロも、魔術を修得を促している。

 この集団の能力を上げるためにも、魔術を使える者が増えた方がよい。

「冬を越えてからになるだろうけど、魔術を使えるようになりたい者には頑張ってもらいたい」

 仲間は力強く頷いていった。

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