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1回 そして奴隷を買う事になったわけだが

「ほら、こっち」

 畑中タカヒロはそう言って後ろを振り向く。

 そこには、少しだけ離れてついてくる同行者がいた。

 周りを見渡しながらなので、時々タカヒロを見失いがちになる。

 それもそうだろう、大きな町は始めて……というより、生まれた村から出たのが始めてなのだから。

「こっちだ、ミオ」

 言われたミオという少女は、「ご、ごめんなさい」と口にする。

 今も少しだけタカヒロを見失いそうになったのだろう。

 お上りさんよろしくあちこち見渡してたのだから当然である。

 加えて、歩幅と体力の違いで、タカヒロの方が足が速い。

 ただ歩いてるだけで距離が開いてしまう。

 タカヒロもそれは分かってるので多少速度を落としてるのだが、気を抜くとすぐに普段の歩みになってしまう。

 ミオがよそ見しがちなのも加わると、迷子を一人製造してしまいかねない。



(しょうがねえ)

 危なっかしいので手を握る。

 相手は「あっ……」と少し驚いたが、特に抵抗することもない。

 抵抗の素振りはない。

 されるがままに動いていく。

 それは、彼女自身の意志によるものではない。

 そうせざるえないようにされてるからである。

 タカヒロが望めば、その通りに彼女は動く。

 今の彼女はそういう状態になっている。

「ほら、行くぞ」

 タカヒロがそう言えば、

「……うん」

と頷く。

 この程度ならば指示や命令とはならないだろうが、それでも返事がミオ自身の意志なのかは分からない。

 それがタカヒロを少しだけ気落ちさせ、そして苛立たせる。

(なんでこうなったのかなあ……)

 そう思ってしまう。

 よりにもよって同じ村の出身の娘を、奴隷にしてしまうなどと。



 村を出て、というより追い出されて。

 義勇兵になって、なんとか生き延びて。

 それなりに稼げるようになり、実際、結構な金額の預金がある。

 それで、村の連中を見返してやろうと帰郷したら、こうなってしまった。



 なんの事は無い。

 子供の数が多い家が、今年の作物の出来具合では一家を養えなかったのだ。

 特別不作というわけではないが、明らかに家族の数が多すぎた。

 そこで、あぶれた子供を義勇兵として町に出すか、娘を売りに出すかとなった。

 ミオの家でそれが行われてる最中にタカヒロが帰郷した。

 それを見て、かつての自分を思い出し、

「それなら」

と声を出したのがいけなかった。

 既に奴隷商人に売られていたので、タカヒロは身請けの金を払わねばならなくなった。

 もし奴隷商人との契約前だったら、そこで金銭の受け渡しなどせずに済んだだろうが。

 とはいえ、だからといって見捨てるのもしのびない。

 やむなくタカヒロは持ち金の大半を支払ってミオを買い取った。

 そして、今に至っている。



 畑中タカヒロ。

 18歳、義勇兵。

 渡小道ミオ。

 14歳、奴隷。



 町の奴隷商人の店で改めて主従契約した二人は、こうして新しい関係を作る事になった。

 あの粗筋を読んで、それでもここまで読み進めてくれるとは。

 ありがたい事ではある。

 あとはこのまま読み進めていってもらえれば。



 というわけで、よくあるような伊勢回転性ならぬ異世界転生ネタだ。

『いせかいてんせい』を変換しようと思ったらこうなった。

 我が家のパソコンの変換機能はどうなってんだろ?



 それはそうと内容だ。

 難しく考えるな、よくあるテンプレネタだ。

 それも、奴隷だよ奴隷。

 あとはご主人様になった主人公が、あんな事やそんな事やこんな事をやるのを待つだけだ。

 もちろん小説家になろうの規約がゆるす範囲でだ。

 R18は期待してはいけない。

 そういうのをやるなら、それ専用の場所でやるから。

 というか、やりたかったから。

 でも、そっち方面の文才がないんだよ。

 そっち方面でない文才もこの程度だけどな!



 まあ、どうやって奴隷といちゃつく場面までもっていくかだ。

 書いてて思ったが、これって結構難しいな。

 どうやってそういう場面まで持っていけばいいのかさっぱり分からん。

 そのうち何とかなるとは思うが。

 そう思ってながら、どうにもならなくなるのが良くあるパターンだ。

 本当にままならないもんだ。



 なお、言うまでもないだろうけど、これは以前書いていた話の焼き直しだ。

 奴隷でハーレム作るつもりが、どういうわけか真面目な内容になって悔しい思いをした。

 もっといかれた話にしたかったんだが。

 これがなかなか思ったようにいかなくてまいった。

 今回はそんな事にならないよう、駄目駄目な主人公が欲望と本能に従って突進するようなものにしたいもんだ。

 今書いてる部分を振りかえるかぎり、とてもそういう事にはなってないけど。

 今後は出来る限り改善していきたい。

 これを改善といって良いかは分からないが。



 まあ、ご主人様と奴隷だからどうにかなるだろう。

 そう思いたい、そう信じたい。

 あとは文章力が伴うかどうかだ。

 このあたり、全く安心が出来ないのが困りものである。



 あと、この話はブログにも掲載している。

 そっちの方がいくらか先に出てるので、良かったらよろしく。

 ブログはプロフィールにもあるので、興味があるならそちらからでも。

 一応URLもはっておく。



よぎそーとのブログ

http://rnowhj2anwpq4wa.seesaa.net/



 それじゃ、続きもよろしく。

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