〈初期設定〉と〈盤上遊戯の設定〉
《初期設定》
本作を書くに当たって思い付いた設定です。
逆に言うと、これだけしか思いついていなかったり……。
〇アリシア・グイード。
ハーフエルフ。五年前に魔王を倒して世界を救った元勇者様。
現在はヒュートの妻としてハーフエルフの集落の外れで一緒に暮らしている。同時にヒュートのあらゆる面での師匠でもある。
〇ヒュート・グイード。
日本っぽい異世界出身。とあるおバカな国の異世界召喚魔法によってこの世界にやって来ることに。しかし、神の介入によっておバカな国ではなくアリシアの元へと転移させられる。
彼女から剣や魔法や文字や日常の諸々といった色々習って、なんだかんだあって現在はアリシアの旦那様。
元勇者についていけているという半チート性能保持者であるが、日頃から妻の万能性を見せつけられてきたため、そのことに気が付いていない。
◇ヒュートがアリシアの元にやってきた経緯
二十数年前、とあるおバカな国が国力増大のために禁呪である異世界召喚魔法に手を出して失敗、弱肉強食が理の魔界と呼ばれる世界から魔王を呼び寄せてしまう。
これが世に言う『魔王大戦』の始まり。五年前にその魔王を倒して世界に平和を取り戻したのがアリシアを中心とした勇者様ご一行パーティーだった。
世俗の権力とは一定の距離を置きながらも相当の影響力を持つ『聖神教』出身の司祭、マチルダ(本編未登場だが、元仲間のヒーラーというのが彼女の事)を除いた勇者一行は世俗に利用されることを嫌って各自隠遁する。
アリシアは旅の途中で出会ったハーフエルフの集落へと身を寄せることに。
戦匠バリントスは竜の里へ、大賢人リウマン(本編未登場。こちらは一切触れられてもいない)は世界中を放浪しているという。
一方、とあるおバカな国は懲りずに再び異世界召喚に手を出していた。それによってこの世界にやってきたのがヒュート。
が、神の怒りに触れておバカな国の指導者たちは軒並み死亡し、ヒュートは世界一安全な場所、元勇者のアリシアのいる場所へと送られることになる。これが二年前の話。
《戦盤(仮称)の設定》
〇初期配置
弓騎竜王近騎弓
歩歩歩歩歩歩歩
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歩歩歩歩歩歩歩
弓騎近王竜騎弓
〇駒と動き
『歩兵』 表:図案化した剣 裏:漢字で〈歩〉
■
歩
※敵陣(初期配置の二列)に入るとプロモーション。
前後左右に一マス動けるようになる。
『弓兵』 表:図案化した弓 裏:漢字で〈弓〉
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■■■■弓■■■■
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『騎兵』 表:図案化した馬の横顔 裏:漢字で〈騎〉
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■□騎□■
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※隣接マスに駒があっても飛び越えられる。
『竜騎兵』 表:図案化した竜の横顔 裏:漢字で〈竜〉
端
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端■■■竜■■■端
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□□□■□□□
□□□■□□□
端
※他の駒に邪魔されない限り、盤の端まで移動可。
『近衛兵』 表:図案化した盾 裏:漢字で〈衛〉
■■■
■衛■
■■■
※縦または横に『王』と並んでいる時に限り『王』への攻撃を肩代わりする。
肩代わりした『近衛兵』は相手に取られる。
『王』 表:図案化した王冠 裏:漢字で〈王〉
■■■
■王■
■■■
※縦または横に『近衛兵』と並んでいる時に限り『王』への攻撃を肩代わりさせる。
肩代わりした『近衛兵』は相手に取られる。
〇シミュレーションゲーム形式の遊び方(本文未登場)
交互に全ての駒を動かし合う。動かした駒は裏返して行動が終わったことが分かるようにしておく。
基本は、移動+攻撃。攻撃は一つの駒に対してだけ。攻撃を受けた駒は退場。
『竜騎兵』のみ二回目の攻撃で退場。また、一度に複数の駒を攻撃できる。
『王』は『竜騎兵』を一回の攻撃で倒せる。
『近衛兵』の『王』への攻撃肩代わり能力の発動条件は同じ。
『歩兵』のプロモーションは廃止。
『歩兵』 移動:前後左右に一マス
攻撃:隣接した前後左右のマス
『弓兵』 移動:前後左右に一マス
攻撃:駒のいるマスから二マス先まで
『騎兵』 移動:駒のいるマスから三マス先まで
攻撃:隣接した前後左右のマス
『竜騎兵』 移動:駒のいるマスから五マス先まで
攻撃:隣接した前後左右のマスを中心に凸型に四マス
『近衛兵』 移動:駒のいるマスから二マス先まで
攻撃:隣接した前後左右のマス
『王』 移動:周囲八方向に一マス
攻撃:周囲八方向に一マス
こういう遊び方もアリかな?と思って作りました。本当は閑話の方にも登場させるつもりだったのですが、話しが冗長になりそうなので断念。
元の遊び方を含め不備がいっぱいある(作者は想像しただけ)とは思いますが、お暇なら試しに遊んでみてください。
……できるのなら本格的に商品化してくれてもいいのヨ?
最後の一言は冗談ですけどね(笑)。
いや、本当に本気で出来るのであればぜひともお願いしたいというのも本音ですけれどもね(笑)。
ちなみに、『戦盤』(仮称)についてはチェスと将棋のみ参考にしています。別のゲームに似たところがあったとしても偶然の一致に過ぎませんのであしからずご容赦ください。
それでは、今作の続きかそれともまた別の作品で。




